取水場の新築工事が始まりました
 余市町水道の取水場の新築工事が始まりました。
 この工事は、あゆ見橋の架け替えに伴い、道道然別余市線の付け替えが行われ、道道用地に現在の取水場がかかるため、移転新築されるものです。
 工事は建物本体の他、集水埋渠(しゅうすいまいきょ)という導水管も新しくされます

6月8日 取水場安全祈願祭へ
6月28日 基礎工事
あゆ見橋架け替えと道道付け替え工事
  新あゆ見橋は現在の橋より 290メートル上流に新橋の建設が進んでいます。完成と同時に道道も完成予定です。尚、どちらも、北海道の事業です。

@新あゆ見橋
 工事年度 平成7年度〜14年度
 総工事費 28億6298万円(14年度工事費6億6834万円)
 橋の概要
   全長 171.9メートル(実質架設部分76.9メートル)
   全幅 15.3メートル
        車道 5.5メートル
        歩道 3.24メートル(両側)
 
           新あゆ見橋・仁木側          余市側  撮影日平成14年6月6日


 現時点では、川の上だけが未着工ですが、本年度中に完成予定で完成後に旧橋は撤去されます。
 この件については、4月26日開催の余市町議会産業建設常任委員会の議題であり、私は「観光面も考えて、レリーフ等は設置されないのか?」との質問をし『現時点では無いが、土現に要望します。』との答弁をもらいました。

A道道の改修
 道道755号・然別余市線は現在、水明閣手前で90度のカーブとなっています。上から見ると三角形の縁を回るようになっていますが、新あゆ見橋の完成に合わせ、直進出来るように道路改良もされます。
 工事年度 平成9年度〜平成15年度
 舗装延長 280メートル
 総事業費 9億7800万円(14年度事業費1億8100万円)


   鮎見橋周辺道路整備平面図      下流⇔上流




          






余市町の水道の歴史
 この文章は平成13年10月発行のひろかずニュース10号より引用しました。
水源と浄水場
 余市の水道の歴史は古く、明治43年に、個人の敷設で、木管による水道の供給が現在の富沢4-16から4-38番地先までの間で始まりました。そして、この水道は、昭和29年、現在の水道切り替えまで使われていたそうです。
 大正時代に入り、公共水道の敷設が急がれましたが、資金が伴わず、大正後期に黒川3〜7丁目で私設上水道企業として実施されましたが、これも資金難で長続きしなかったそうです。
 そして、現在の体系になったのは、昭和25年の施設認可から始まり、昭和29年2月から給水が始まりました。
 
区分     浄水施設  
     取水河川  ろか方式
           主要な給水地区等
上水道   朝日浄水場 
    あゆ場上流部余市川伏流水   ハーデンジ式急速ろ過池  
      黒川・大川・山田・美園・朝日・入舟・浜中・栄町国道近辺・富沢・登一部

上水道 豊丘浄水場 
    豊丘中の川       急速ろ過
      美園・梅川・豊丘・沢・富沢の一部。朝日浄水と数カ所において
     連結している。

簡易水道   東部
    登川水系元服川湧水   なし  
      登。湧水を直接取水のため塩素滅菌のみ。

簡易水道   梅川  
    梅川水系梅川     急速ろ過
       梅川の一部

簡易水道   豊浜  
    湯内川水系舟沢川   急速ろ過 
       豊浜

※その他として、飲料水供給施設が、汐見町。白岩町。栄町とそれぞれに有ります。(ろ過方式・ 緩速ろ過)

 
私も、今回、始めて町内の水道施設を見学させてもらいました。そして、家業として水を扱う仕事をしている関係から、ある程度の事が理解出来ました。
 まず、ろ過施設に関してですが、湧き水を直接使用している東部地区はいうに及ばず、梅川・豊丘・豊浜と水質そのものが奇麗でした。これに対して余市川は、確かにアユが住む川であり、アユは水質の良い所にしか住まないのですが、このろ過方式を採用した当時と比べれば、あきらかに余市川の水量・水質ともに落ちています。
 朝日浄水場で採用されているハーデンジ式急速ろ過池は、赤水(鉄分)対策として昭和41年から使用されているもので、現在、道内でこの方式を採用しているのは、千歳市の他、10ケ所ほどのみであり、千歳市は名水百選にも選ばれた千歳川支流内別川の湧き水を取水をしています。
 水のろ過は、どんなろ過方式を取ろうとも、砂でろ過をします。そして、水の味は水質もありますがろ過によって決まります。
 水は見た目、奇麗でも必ず鉄分を含んでいます。余市川水系は特にこの鉄分が多く、除鉄対策として現在のろ過方式が取られているのですが、朝日浄水場の砂の厚さは敷石を含めても30センチしかなく、現在は、どんなろ過方式でも、60〜70センチの砂を通しており、中には80センチの砂を通している浄水場もあります。
 赤水を100%取り除くことは不可能で、これが長年に渡り、配管等に付着し、どうしても堆積してしまう。そして、これがおいしくない水の原因の一にもなります。
 朝日浄水場でも、常に、清掃を実施しているようですが、水質の悪化と施設そのものが、すでに限界に来ている事は間違いのない事実であり、さらに、付属の配管についても、根本的に交換をしなければ、おいしい水は望めません。
 では、浄水場はこのままで、新たに、水源を探せば良いのではないか?という事になりますが、取水には水利権が伴い、余市川上流部からの取水については、他の自治体の関係もあり、極めて困難な状況です。
 この他、考えられる取水方式として、別河川からの取水、ダムの活用、さらには、井戸を掘るのどれかしかありませんが、町内の河川において、余市川に匹敵する水量を持つ河川は無く、豊丘ダムについては現状のままでは使用が出来ません。
 残された井戸については、河川敷地内においては、水利権が発生し、さらに、井戸のため望む水質と量が確保出来るのか?といえば、これも掘ってみなければ分からない。という現状があり、さらに莫大な資金が必要とされる場合もあります。
 現在の朝日浄水場は、すでに使用の限界を越えていることは確かであり、ろ過方式を含め施設全体の設備に対し、将来に渡る安全な水の供給という事項に関しては、著しく、不安を感じました。
 そして、次期の計画では浄水場の新設が上げられておりますが、見込み金額としては50億円という見積もりとなっており、今回の値上も、この浄水場の新設の金額も一部、盛り込まれております。
 この50億円が妥当な金額なのか?また、浄水場そのものが50億円もするものなのか?という事については、私自身、理解の範囲を越えていますが、近年建設された町内浄水場施設では、使用される管材については将来においても、サビの無いようにとの配慮で、ステンレスが使用されており、ステンレスは鉄製と比べて二桁くらい金額が違います。
 どちらにせよ、口に入れるもので、安全で衛生的なものでなければならない事はだれもが望んでいる事であり、特に、本町の場合、余市川汚水事故により、安全性という面がより求められている事は確かではないでしょうか。


下流⇔上流

余市⇔仁木

上の図面は、集水埋渠(しゅうすいまいきょ)の断面図です。川底から取水場に水を取り入れる装置です。


 取水場の工事契約は平成14年5月10日開催の第4回臨時会において議決されました。
余市川系取水ポンプ場築造工事
面 積 等 鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建、338m2
契 約金 額 3億0345万円
落 札 率 99.54%
工   期 平成14年5月13日〜平成15年9月30日
相 手 側 三井・和田特定建設工事共同企業体
           代表者 札幌市中央区北2西4 三井建設札幌支店

余市川系取水ポンプ場電気計装設備工事
  工事内容 機械・電気計装設備工事一式
契 約金 額 1億7325万円
工   期 平成14年5月13日〜平成15年9月30日
落 札 率 92.44%
相 手 側 東芝・新栄・大江特定建設工事共同企業体
           代表者 札幌市中央区北3西1 東芝北海道支社

東 南
西 北


施設
 立面図

緑は現在の道道
水色は現在のあゆ見橋
赤は取水場用地
紫は新道道

上流⇔下流


 今回の契約金額が高いのかどうかは、本当の所、分からないのですが、現在の水道施設は、朝日浄水場にすべて有線で繋がっており、一カ所で集中監視をするシステムを取っていますし、また、使用される管財はステンレスが使われる事でしょう。
 年々、余市川の水位は下がっているのでないか?水質も悪化しているのではないか?と思っています。
 どちらにせよ、口に入れるものですので、安全だけは十分確保してほしいと思っています。


緑は現在の道道
紫は新道道
黄色は現在の取水場
赤は建築中の取水場

上流⇔下流

7月26日 基礎工事・その2
8月 1日 取水場・土台工事
8月26日 建物土台工事
10月3日 埋め戻し工程
10月26日 取水管水路工事
12月4日 外壁足場工事
1月10日 3階部分躯体工事
1月24日 新あゆ見橋完成
2月4日 躯体工事完成
3月11日 埋渠工事
4月2日 内装工事
5月13日 産業建設委員会視察
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