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ひろかずニュース 平成26年4月28日UP
      ☆ニュース第60号発刊☆

 本当に長かった3月定例会。結果としては、2カ月あまりにわたり続いていた事となりました。無論、4月に入ってからは、登庁も、さほど多くは無かったけれども、まぁ、精神的にはよろしくなかったです。
 また、やっぱり、足の調子も良くないというか、特別、痛みは無いのですが・・・なんとなく、疼いていて、それが収まらない。という感じです。

 さて、一カ月、遅れましたが、なんとか、平成26年度もスタートして、まずは、ホッとしています。そして・・・・・
 行政的には、総務文教常任委員会で行われている、臨時職員の転落事故に係わる、いわゆる98条委員会が第一の課題となるのでしょうが、選挙も、そろそろ動き出すのかなぁ・・とも考えています。
 候補者の姿は、町長・議員補欠のどちらも見えていませんが、連休が明ければ、そんなウワサが出て来るのかもしれません。
 
春になると・・・雪の影響で看板も・・・ちなみに、この看板は撤去の予定です〜
 
 さて、今回のニュース。節目の60号となりました・・・・内容的には、ネットのものを再度、時系列や、読まれる方が理解しやすいように、再度、作成しなおしたつもりです。
 文章を作るときには、小学生でも分かるように。と、言われますが、これがなかなか出来ない。
 特に議会用語というか、行政の言葉は、やっぱり難しいです。言葉では簡単に出てきますが、文字にすると、なかなか出て来ないし、また、文字が違えば、違う意味になってしまう場合もあって・・・難しいものです。
 特に、議会の場合は、過去の出来事があり、現在に至っているのが大半であり、さらに複雑になる・・・どう説明すれば、理解してもらえるのかは・・・・やっぱり、文章にしてみなければわかりませんが、作成している側としては、何度も読み返して、作り直してやっているうちに、間違っている事でも、それが、事実となってしまう場合もあって・・・
 そして、今回の場合は、なんたって、色々な事があり過ぎて、どう説明すれは良いのか・・・勢いというか、HPで先行して出した分をそのまま出すとしたら、ニュース2回分の分量になってしまいます。
 それを、どれだけ整理し、尚且つ、理解してもらえるように・・・ちなみに、紙面に印刷した段階では、いつもは12ページですが、今回は、4ページも増えてしまいました。
 これもまた、頭の痛い問題で、1ページの単価があり、また、消費税も上がったという事で・・・・今月は、本当に一カ月分の議員報酬の手取りが、無くなってしまう・・・と思っています。
 まぁ、とにかく、今回のニュースは時間とお金がかかりましたが・・・『人のウワサも75日』といわれるように、過ぎてしまえば、『そんな事もあったよね〜』という事になるのでしょうし、ここまでやる必要があるのかなぁ・・・とも考えています。
 ただ、これが終わらなければ、自分にとっての定例会は終わらないので・・・

 さて、『なかなか春が来ないね〜』と言っていたのが、いきなり、夏になってしまいました。そして、この時期の風物詩なのかどうかは、分かりませんが・・・・
 一つは、宇宙記念館の前に道路看板があって、『道路の白線直し』という事で、たしかに、春になると、奇麗にクッキリと道路の白線が直されます。
 
 これは、車は有り難いのですが、もう一つ、全然有り難くないのが・・・・
 雨も無いという事で、野火の発生です。
 
 4月26日は、3回の出動があったようですが・・・・火には十分に注意したいものですね。



     
☆ひろかずニュース第60号☆

ニュース第60号とホームページ、アクセス30万件

 議員職を預かったのは平成11年の年であり、初めての定例会の後、ひろかずニュース第1号の発行をしました。
 そして、定例会の後に発行することとし、年4回、休みなく発行し続けて、今回で第60号を迎える事となりました。
 発行するには、手間と労力が必要ですが、発行に際して、何が必要となるのかですが、「議会における発言」だと私は考えています。
 議員は、住民の考え方や要望を議会という場所で公に伝える事が出来るのですが、議員である以上、公の場所で発言しなければ、「こうやりました」と主張は出来ないでしょうし、また、その発言内容が、どの視点で発言しているのか。という問題もあります。
 議員の発言や考え方が、すべて間違いない。とは言えないものですし、また、その内容を住民が支持してくれるものかどうかも分かりませんが、『議会は何をやっているのか、さっぱり分からない』という意見を持たれている方も多いのも事実です。
 議会はどんな事をやっているのか。また、自身も含め、どんな発言をしているのか。という事を知らせる義務と責任が議員にはあると考えています。
 そのためには、自らの足で、住民の方の意見を聞いて、多くの方と意見交換をして、議会という場所で発言しなければならないものと考えています。

 ホームページの方は、平成14年3月からスタートし、4月14日アクセス30万件を通過しました。
 アクセス30万件となられた方は、平成26年4月14日・月曜日 午前8時7分44秒にアクセスされた方で、アクセス分析は表の通りです。

※29万件から30万件までのアクセス分析
解析対象期間:2013/12/03
         〜2014/04/14
総アクセス数 10628 
一日平均      79.91 
平均アクセス間隔  18分1秒に1アクセス 
一意の訪問者  1384 
再訪問     9244 
再訪問率      86.98% 
再訪問までの平均間隔 12時間10分54秒
 

 この期間で最もアクセスが多かった日は、26年3月31日、月曜日、234アクセスでした。この日は暫定予算の成立という事項があり、アクセスが集中したのだと思っています。さらに、3月28日の本会議で予算案が否決された日から、2週間のアクセスについても、表の通りでした。

解析対象期間:2014/03/28
         〜2014/04/10
総アクセス数 1876 
一日平均    134 
平均アクセス間隔 10分44秒に1アクセス 
一意の訪問者  277 
再訪問    1599 
再訪問率     85.23% 
再訪問までの平均間隔 10時間21分26秒 


 過去の事例でアクセスが多くなるのは選挙結果の時です。ちなみに『余市町の選挙開票は遅い』と言われていますが、票を数え終わるのは早いのですが、候補者の立会人による確認作業に時間がかかっているようです。
 この他、アクセスが増えるのは、行政が混乱している時ですが、今回の新年度予算の否決を含め、正確な情報が出ていない事もあり通常の倍以上のアクセス数となっていました。

 ホームページは、ある面では「勢い」で作成する事、また、容量制限をかけていない事から、かなりの分量となってしまい、結果として、一つの話題で、紙面ニュースと同じくらいの分量となる事も珍しくありません。
 今般の議会の混乱について、住民の方からは『議員の数が多いからだ』という意見も多数寄せられています。これは正しい情報が伝わっていない。報道においても、「え?そうなの?」と思う内容や、その背景が書かれずにあるために、読者や住民に誤解を招いているものと思っています。
 正しい情報を伝える事。そして、その中で「私は、こう考える」という事をしなければ、住民の方の理解は得られないと考えています。

 
4月27日撮影。我が家のサクラは、早く咲く方ですが・・・まだ、つぼみですね〜

入院してしまいました
 昨年、1月に除雪時における凍傷から発生したと思われる、右足ふくらはぎの静脈炎を発症。以後、3カ月に一度のペースで再発を繰り返しています。
 症状としては、足が腫れ上がり、40度近くの高熱となり、治療は抗生物質の点滴となります。発熱から3日間程は高熱とだるさが続きますが、以後は普通の生活に戻ります。
 原因ですが、足を酷使した時、また、どういう訳か議会と重なる時が多く、自身では意識しているつもりは無いのですが、ストレスがたまる時に発症するのかもしれません。

 今回で7回目の再発となってしまいましたが、3月16日の深夜、「なんかマズイなぁ」と感じていました。それは、3月17日から26日までの予定で、平成26年度の予算特別委員会(以下、予算委員会)が開催される事となっていたからでした。
 とりあえず17日の朝は異常は感じず、予定通り予算委員会の質疑も開始されました。ちなみに、余市町の予算委員会は、一般会計の歳出を3分割、一般会計の歳入、民生部関係の特別会計、建設水道部関係の特別会計と6分割をして質疑が行われます。
 余市町の議会の開始時間は、通常の場合、午前10時となっており、17日も10時から委員会がスタート。そして、私は、この日の午後1時10分頃から挙手をして、1時間程の質疑をしました。
 質疑が終わって、ホッとしたのもあるとは思いますが、なんとなく「熱っぽいなぁ」と感じて、委員会を早退、通院先である余市協会病院に向かいました。
 病院についた頃には、悪寒と39度台の発熱となっていて、いつものように点滴となり、この時、採血もされ検査結果は『翌日に』という事となりました。
 翌日の午前中、再度、点滴に行った所、『血液にばい菌が入っており、入院治療の必要性あり』との診断となってしまい、「時期的に、よろしくないなぁ」と感じつつも入院する事としました。
 退院は3月25日で、翌日の26日は予算委員会の最終日という事で、委員会採決が予定されていました。


予算委員会では何があったのか
 前掲のように予算委員会の大半を欠席していたため、この期間に各議員がどんな発言をしたのかという事は、語る事は出来ませんが、聞き及ぶ話として『予算委員会は、日々、順調に進んだ。特定の問題について質疑が集中した事項や事業は無く、会議時間の延長も無かった』との事でした。

 予算委員会は、新年度の予算編成という事で、議員からの質問も多く、また、それなりに議論が集中する話題や事業もあります。
 過去の議会では、午後5時に終われる事は少なく、時間延長がかけられ、夜の11時過ぎまでやった経験もありました。
 私が退院して、議会に戻ったのは26日で、この日は、建設水道部関係の特別会計の質疑と予算委員会での予算案採決でしたが、ほぼ、当初予定通りに進んでいました。
 そして、私は現在の議員の中では、質問数・時間としても、多く長い議員の一人であり、26日も退院直後でしたが、1時間ほどの質疑を展開しました。

 予算委員会の最終日には、予算案の採決がありますが、私は、委員会採決に加わるかどうかは、退院直後から迷っていました。
 予算委員会の初日には、質問するという権利の行使をしましたが、以後の委員会は欠席した事により、その間、どんな質疑が行われたのかは分かりません。つまり、採決に参加出来る前提が無い事となります。ですが、ここで考えました。
 昨年の2月、いわゆる、『0決算』問題で、24年度決算の本会議採決が12月のところが、翌年2月まで延びており、この時も静脈炎が再発していて、委員会採決の時は、欠席していました。
 そして、決算の本会議時に、どういう訳か議員の退席が続き、定足数(会議を開ける人数)がギリギリとなってしまいました。

 議会は『一寸先は闇』であり、何が起こるかはまったく解らない世界であり、この時の体験もあって、どうすべきか悩み、色々な方にも相談した結果、「委員会採決に参加する」事を決めましたが、理由の如何を問わず、質疑をしないで、賛否を表すことは出来ない。とも考えました。
 退院したその日の夜から、町内の別団体の懇談会に参加して、帰宅後、明日の委員会に備えて、もう一度、予算書を見て質問を考え、26日に臨みました。ちなみに、この部門で私より、多くの質問時間を要した議員はいませんでした。

 さて、26日は、午後2時半頃に予算委員会での、すべての質疑を終結しました。その後の進み方としては、『予算案に対して議会として公式な意見を付けるかどうか』という議会内部の協議へと進みます。
 これは、付帯意見といい、過去の議会では、それなりの付帯意見が付けられた事もありました。結果として、今回の平成26年度予算案には、『付帯意見は付けない』という結論に達しました。

 次は、いよいよ委員会採決に入るのですが、ここで委員長は、ある程度の票読みをします。これは、委員会での委員長口述の関係もあるのですが、委員長としては新年度予算の成立を第一に考えていかなければならない責任があります。
 そして、採決に入った所、議長会派である明政会の溝口議員から『異議あり』の声が出ました。採決の結果としては別表のとおりでした。

 平成26年度、一般会計予算案採決状況
会派名 26日・予算委員会  28日・本会議
新自治研究会
  辻井   退席        反対
  野呂   退席        反対
  吉田豊  欠席        反対
  近藤   欠席        欠席
明政会
  溝口   反対        反対
  藤野   反対        反対
明友会
  佐藤   退席        反対
  彫谷   反対        反対
公明党
  野崎   賛成        賛成
  白川   賛成        賛成
共産党
  中谷   賛成        賛成
  佐々木  賛成        賛成
よいち未来
  岸本   賛成        賛成
  土屋  委員長のため     賛成
       採決に加わらず
無会派
  安宅   反対        反対
  吉田浩一 賛成        賛成
結果  6・4で『可決』  7・8で『否決』


 予算委員会の採決結果としては、一般会計を含め、全会計において『可決』となりました。ですが、欠席と退席者数を見た場合、本会議採決では『否決』の可能性を含んでの可決となってしまいました。尚、他の会計は、起立状況が違うために、本会議でも可決の見込みでした。

 ここで、私が「問題あり」と見たのは、今回の予算委員会の委員長である、よいち未来の土屋議員の動きでした。
 委員長は絶対に『可決』しなければならない。という事はありませんが、新年度予算を否決する事は、住民生活に多大なる影響を与える事になります。
 今回の場合、質疑が終結した後に、『付帯意見は付けない』という方向になったとしても、付帯意見を付ける事によって、反対の議員が賛成に回る可能性もあり、委員長は、その努力をしなければならない。私は過去の予算委員長の時に、そのように動いた事がありました。
 予算委員会としては、2時半に質疑終結。委員会は休憩に入っていた事により、その間、色々と協議がされていたのでしょうが、午後5時前になった事によって、委員会の時間延長がかけられ、その後、再度、休憩に入りました。
 私としては、「付帯意見の調整をしているのだろうと」と考えていましたが、どういう訳か、すぐに委員会が再開されて、採決に入ってしまいました。
 「今日は深夜だろうなぁ」と考えていた私にとっては、この時間の採決は想定外であり、付帯意見は付けられずに採決されてしまいましたが、私は委員長は委員長の責務を果たしていないと考えています。

 議員は、それぞれの考え方のもと、賛成・反対を表すのですが、私は、入院していた事もあったのですが、聞き及ぶ範囲の中の話から、また、議長会派からの『異議あり』が出され、結果として、正副議長会派が反対に回るとは想定外でした。
 何が原因だったのか。予算委員会で集中した議論が無かった事、さらには、日々、会議時間の延長も無く、日程をこなしたのであるならば、尚更、否決理由が解かりませんし、これは、役場側も同じでは無かったと推測しています。

 
27日は天気も良かったので、堤防を一周してみました・・・

3月28日、本会議での新年度予算案採決
 28日、予定では3月定例会の最終日でした。この日の議事日程は、予算委員会が終了した事によって、それを受けての本会議採決となります。
 開会して、『議事の取り扱いにより、暫時休憩』がかけられ、結果として、再開したのは午後2時20分でした。
 この間、何をしていたのかは、私はわかりませんが、『可決の可能性があるのか』という事の検討をしていたと推測しています。
 予算委員会の採決に加わらなかった議員は5名おりましたが、当日、近藤議員が欠席した事により、4名がどちらに動くのかが解りませんでした。
 本会議で『可決』にするとした場合、委員会で退席または反対した議員1名が反対→賛成となれば、または、2名以上の退席があれば、『可決』となります。1名の退席であれば『同数』になる事から、議長が判断する事となります。
 ですが、どちらを選択するにしても、厳しい判断をしなければなりません。なぜなら、賛否を変えたり退席をすれば『何をやっているんだ』と批判を浴びる事となるからです。
 また、退席して可否同数として議長が判断を下すとした場合、一般的な議案の場合は議長判断としては『否決』を選ぶものです。これは、『変えてはならない』という意味合いで『否決』とするのが一般的です。
 ですが、『可決』を選んでも良いのですが、これをすれば『議長会派と議長の意見が違うのではないか』という批判を浴びる事となります。
 また、予算委員会では否決の理由が解らず、当然、『異議あり』を発した明政会としては、討論を行い反対理由を明確にしなければならない事もありました。
 明政会は2名しかおらず、反対討論を実施した上で1名退席、同数として議長採決としても、筋が通らない事となります。
 この点をどう考えたのか、どのような話し合いがされたのかは、私は分からず、ただ、待つしかありませんが、「否決にするなら、早くやって、次ぎのステップに進むべし」と考えていました。

 そして、午後2時20分から本会議が始まりました。最初に予算委員長による委員会審査結果報告が行われました。次に反対討論は明政会の藤野議員が行い、そして賛成討論が、よいち未来と共産党から行われました。
 反対討論の内容としては、『財政のバランスが大切で、歳入を上回る歳出はあり得ない。財政調整基金が枯渇寸前となっており、歳入の不足を財政調整基金で補っており、歳入の説明不足。財政危機の脱出が明確ではない』との内容で、『職員の人件費』の件もありました。
 討論内容を聞いて、「うーん、そうではないでしょう。それに、その議論を明政会は予算委員会でやったのかなぁ」と聞いていましたし、過去の経過からして、「これが反対理由なのか」と疑問を感じていました。
 討論終了後、採決に入り『起立少数』で『否決』となりました。尚、採決状況としては、別表の通りでしたが、一般会計を除いた、他の特別会計は、すべて『可決』となりました。

 28日の午後3時前に、平成26年度各会計予算案の採決が全て終わった所で、役場側は暫定予算の作成に入る。という事で、『31日の午後1時から本会議を再開する』という事となり、28日は延会となりました。

 
堤防のサクラも・・・まだ数日かかりそうですね・・・

新年度予算の何が問題だったのか
 余市町は明治33年に一級町村となり、新年度予算が通らなかったという事は、初めての出来事でした。
 新年度予算が通らない事は、国レベルではありますが、末端の町村で通らない。という事は、多分に聞いた事がありません。
 予算案採決における討論の中では、否決の事由が『財政調整基金』の問題としていましたが、今回の予算委員会の中では、その議論は吉田豊議員が行っており、また、過去の議会との整合性が取れないのではないかと考えました。

 予算委員会の初日、17日の午前に、吉田豊議員が『今年の予算編成は、財政調整基金5億円の半分が取り崩されて編成された。また、2月末の臨時会では賠償金が1億2200万円が支払われて、財政調整基金の残高はあるのか』という質問が出されました。
 私も、その時は「そうだよねぇ」と聞いていましたが、都合3回の質疑が交わされ、また、その間に関係資料も提出された結果、『財政調整基金は、積み戻しがされ、5億円までには届かないが4億円前後となる』との答弁がされています。
 財政調整基金は、予算で余った金額を積むものですが、法的には『2年以内に積むこと』とかなり長い期間があります。つまり、この2年以内に該当する部分が、余市町には1億円4千万円程あり、これについては、その時々の本会議で、補正予算審議の中に入っていました。
 私としては「なるほど。財政調整基金は、それなりの金額がある」という認識となり、役場側の答弁に納得しました。

 過去の事例とは、平成11年から15年の期間、景気としては悪くなっていましたが、余市町の財政としては、沢町小学校の建設もあり、一般会計の予算総額は100億円を突破、過去最高額の予算編成をしていました。
 その後、地方自治法等の改正によって、国から来る交付税等が急激に減少。その結果、財政調整基金を『0円』にして、予算編成をした。という時代がありました。
 財政調整基金は、余った予算を積んでおいて、将来に備えましょう。というものですが、それぞれの町の規模によって目安の金額があります。ですが『残金0円』でも違法ではなく、過去において、余市町議会は、それを認めていた経過もありました。
 まして、その当時、新政会という会派は、その時々の予算案採決に当たり、賛成討論を実施して予算に賛成していたという経過もあります。
 また、明政会の反対討論の中では、職員の給与削減についての発言もありましたが、昨年12月に人事院勧告による、人件費関係の議案が提案されましたが、提案直前に撤回された。という事もありました。
 撤回された議案の背景は色々とあるのでしょうが、議案の提案や撤回については、議会運営委員会で行われ、今、議会運営委員会の委員長は、明政会でやっており、では、明政会の委員長は、この撤回について、どういう意見をもっていたのか。
 そして、結果として、これによって、給与を上げざるを得なくなってしまった。という事実もあります。ちなみに、この撤回における影響部分については、3月31日の暫定予算の質疑の中で、私が質問して、『議案の撤回によって、若干の金額が上がった部分があった』という答弁をもらっています。

 

否決に至る経過は何か
 私としては経過や採決時の反対討論の内容も含め、理解出来ない内容であり、本当にこれだけが理由なのか。何か他の事由があるのではないか。とも考えています。
 ただ、今回の否決は決定的な要因は無いものの、町長の行政運営の仕方、やり方等について、少しずつ、議員が不満を感じていた。それが吹き出した結果と言えるのかもしれません。
 予算案に賛成・反対という立場とは別に、余市町側に対し『もう少し、はっきりしろ。もっと早くやれ』という認識では、どの議員も共通認識だと思っています。

 では、なぜ、こういう事態となっているのか。ですが、嶋町政となってから、突然降ってわいた問題に翻弄され、その対処に追われて、結果として、本来的に解決しなければならない行政課題が先送りになってしまった。
 決定的な事項は無いにせよ、町長への不信感が少しずつ積もっていった。それを決定づけたのが、2月末に行われた第1回臨時会でした。
 この臨時会の議題は、町が採用した臨時職員が高所から転落、ケガと後遺症を負った事による、賠償金支出の議題であり、そして、さらに追い打ちをかけたのは、選挙の年の3月議会であったから。と私は感じています。以下、私が考える事案です。

生月〜終結月  主たる事項と顛末。その影響
平成22年9月 
 ・嶋余市町長誕生
平成23年8月 
 ・議会議員の選挙。
 ・議長選挙で大混乱。異例の3日間開催となり、議員の役職の割り振り
 が終わったのは、深夜2時20分。
 ・会派構成としては、無会派が第一会派となり、また、少数会派ばかり
 となったために、採決予測が難しくなった。
平成23年9月29日(〜平成26年2月末)
 ・臨時職員、高所からの転落事故発生。(※詳細は後段に)
平成23年11月〜平成23年12月
 ・北海道新幹線の同意問題。
 ・町長の選挙公約に『在来線の存続』があり、2度の議員協議会開催。
 ・この影響により、町の10年計画の提案が、時間ギリギリになった。
 また、前町政の積み残した問題として、土地区画整備事業があったが、
 提案出来ず。
平成24年6月頃〜平成24年9月末
 ・職員による外部団体の経理の流用事件発覚。
 ・町長40%一カ月の処分。また、当時の副町長は北海道からの派遣で
 したが、副町長も減給30%一カ月の処分。私も含め数名の議員が、減
 給案に対して反対の意向で退席する。
平成24年11月末〜平成25年2月13日
 ・いわゆる『0決算』問題で決算委員会混乱。
 ・最終的には、25年の2月の臨時会で採決されるも、退席議員続出で
 定足数をかろうじて満たし、採決され終了。ちなみに、0決算は前町長
 時代から続く事項。また、委員会において、町長のインターネット上で
 の発言に誤解を招く表現があり、委員会で追求され新聞にも掲載される
 ・職員の流用事件、0決算問題と続き、再び土地区画整備事業の問題が
 提案出来ず。この頃から、町長の選挙公約であった『自治基本条例の提
 案は?』という質問が議員から出されるようになってきた。
平成24年12月定例会
 ・議長の不信任案提出。賛成少数で『否決』。
平成25年8月末〜9月上旬
 ・議会、後期の委員会編成。
 ・無会派が新たに新自治研究会として会派届け提出。
 ・委員会編成が歪となってしまった。
平成25年11月〜
 ・職員転落事故に関して、総務文教常任委員会で審議開始。
平成25年12月定例会
 ・土地区画整備事業について議案提案。
 ・政策的な支援により一歩前進。
 ・自治基本条例の提案も先送り?
平成26年1月頃から
 ・職員転落事故に関し、委員会での答弁を巡り異論続出。そして
 『100条委員会を設置すべし』の声が出始める。
平成26年2月25日
 ・職員転落事故における賠償金支出問題により臨時議会開催。
 ・議案としては、全会一致で可決され、賠償金は支払われる事となった
 ものの事故経過や相手側との交渉経過等を含め、議員個々としても『納
 得』した訳ではない。
 ・3月定例会において、『地方自治法第98条第1項の権限を総務文教
 常任委員会に付与』しての審議が始まる事となる。
平成26年3月定例会の前半
 ・選挙の年であり、議員からの一般質問、また、各会派の代表質問にお
 いて、嶋町長の2期目の出馬意向を質問されても明言を避ける。


 私が初当選した平成11年からの4年間も、様々な問題が発生して議会が混乱していました。当時の予算委員会は、連日、時間延長がかけられ、午後8時9時は当たり前でしたが、この時は町側の提案した政策と議員の考え方の相異であったと記憶しています。
 つまり、嶋町政となっての混乱の要因は、過去の事例と違い、ある面では、私も初めての経験であったと考えています。
 そして、これらの過程があり、本年2月末に行われた賠償金支出の第1回臨時会へと繋がるのですが、これとて、『なんで、今頃、出して来るのだ』という事になります。
 この転落事故の問題については、過去の議会で何度か指摘されており、いきなり発生した訳でもありません。そして、この賠償金問題は、臨時会開催の前に、総務文教常任委員会で議題となって質疑が行われていました。

 総務文教常任委員会でも、様々な議論があったようですが、発生当時の管理職としても、すでに退職してしまった職員もいる。そして、本年度末で退職する職員もいる。結果として、関係職員は、だれも処分されていない。という背景もあります。
 町長の行政処分は、最終的には、すべての問題が解決してからでも遅くありませんが、関係していた職員の処分は、先行して出来たはずです。
 それらの事項が先送りされた中で、賠償金問題の臨時会が開催され、審議としては、一日で終了。財政調整基金を取り崩して、事故被害者側に1億2200万円の支出をする決定をしましたが、議員側から見れば、町側に対する不信感はピークになったと感じています。
 そして、この問題は『100条委員会を設置をすべし』という意見が出され、結果として『地方自治法第98条第1項の権限を総務文教常任委員会に付与する』という事となり、事故の検証は今後も続くこととなっています。

 また、この賠償金問題が終わらなければ3月定例会の告示も出来なかった。そして、定例会は一般質問の受付もある事により、告示期間が長くなる事から、今回の定例会は3月10日のスタートとなりましたが、いつもは3月5日前後から始まる定例会が、遅れた分だけ後ろに延びて、結果として、3月31日まで議会を開催する事となってしまいました。

 そして、選挙の年であるがために、一般質問や代表質問の中で『町長の二期目の出馬表明はどうなのか』と質問を受け、町長は『しかるべき時に』という答弁に止まっていました。そして、26年度予算案の中に、町長選挙の公約である、自治基本条例の提案に関連がある予算が計上されていました。
 私としても、「なぜ、出馬の明言をしないのか」という不満を感じていた事もあり、今回の予算委員会の初日に、この部分の質問をしています。
 質問の要旨としては、「次の選挙に出馬するのか。予算案の中に自治基本条例に関係がある予算が提案されているが、立候補表明もしていない、次に出馬するのかも分からない。また、再選されるとも限らない。町長が変われば、自治基本条例も、新しい町長は『必要ない』と判断するかもしれないではないか」という質問をしました。
 この質問に対して『自治基本条例は、余市町にとって必要である。出馬表明は、しかるべき時に』との答弁でした。
 町長は出馬することを前提に答弁している事は、答弁のニュアンスを聞いても分かるのですが、『出馬します』の言葉が無い以上、新聞にも『二期目を表明』とも掲載されないです。
 選挙という関門があり、100%当選出来るという保証が無い以上、また、選挙公約という政治色が強いものを、どうして、選挙の年に提案するのか。無論、町長としても、選挙公約があるから、なんとしても、それを上げなければならなかった。という事は理解しますが、なぜ、今頃になっての提案なのか。せめて、もう1年、早く提案してくれれば、良かったのではないか。とも考えています。

 これらの事項のすべてが、町長一人に起因している訳ではありません。ただ、どういう訳か問題が発生する時期が年末に近く、年末から年明けは、役場としては翌年度の予算編成をする時期であって、結果として、動きが取れない事となり、本来的に解決しなければならない行政課題を先送りにせざるを得なかった。
 それが議員の不信感に繋がった結果、新年度予算の否決となったのではないか。と議員の一人として推測しています。
 今回の予算案の否決を受け、一般的には『町長の不信任』という事となるのでしょうが、町長不信任案を提出するような動きは無いようです。住民の方からすれば、『よく解らない議会だなぁ』という事になると考えています。



 
本は借りませんでしたが、図書館によってみました。玄関には立派な5月人形がお出迎えでした
 
そして、図書館では、いつも何かの展示をしています。

予算案の否決を受けて
 3月28日の本会議で否決となった、平成26年度一般会計予算案。役場側としては、31日までに暫定予算の編成をしなければならず、また、4月号の広報も、全面的に刷り直しをしなければならない事態となってしまいました。
 ただ、だれが『31日まで会期延長』と言ったのかは解りませんが、会期延長が無ければ、町長は、専決処分で予算編成をしなければならず、専決処分をした予算は、人件費や施設の維持管理費のみしか計上出来ないルールとなっています。
 つまり、政策的、また、住民サービスとなるような事業費は専決処分が出来ない事から、4月1日は、役場庁舎の玄関を開ける事は出来なかったでしょうし、また、ゴミ収集や火葬場関係も止まる。という事態となったのではないか、とも考えられます。
 とにかく、31日まで会期が延長された事によって、首の皮一枚が繋がっており、29日・30日は、土、日曜ですが、役場では暫定予算の策定作業に入っていました。また、町広報も全面的に手直し。予算の部分等は、削除しなければならず、結果として、区会の役員の方にも迷惑をかけた事となってしまいました。

 当初予算の否決は、多分にありませんが、新聞報道によれば、泊村の予算も否決された。との事でしたが、泊村の場合は、否決理由もはっきりしていたので、その部分を修正して再度提案された結果、無事、議会を通過しました。
 ですが余市町の場合、何が原因なのかが、よく解らない。反対理由としてあるのは、『財政調整基金』だけであり、『財政調整基金を使ってはダメ』という理論だとするならば、それはどの部分に当たるのかもよく解りません。
 4月13日の新聞報道にも今回の予算案否決が報じられており、新聞上では職員給与の事が原因の一旦だと、受け取られるように書かれていましたが、平成19年の年に、赤字予算と決算となった事から、町独自で2年間という期限付で人件費の削減を行った。2年間では財政状況が好転しなかった事により、削減は継続され、最終的には6年間、独自削減は続きました。
 そして、平成25年度末で、その削減期間が終了した事によって、『上がった』のではなく、26年度予算案では『戻した』ものでした。
 また、その戻した人件費総額としては約9千万円といわれており、財政調整期基金が取り崩された額としては2億5千万円で、取り崩した金額と人件費分との金額が合いません。 どの部分がダメなのかが解らない中での、暫定予算の策定作業という事で、役場側は大変苦労したと思いますが、とにかく、31日までやらなければ、ダメという事で、各部各課、大半の職員が出ての作業であったと感じています。
 これによって、役場以外の方でも、徹夜作業をしなければならない方もいたでしょうし、様々な面で影響や被害を受けた町民やお店の方もいたと思っています。また、広報の刷り直しには、それなりの経費がかかった。という事となるでしょう。


暫定予算の審議
 3月31日は年度末の晦日という事で、退職者に対しての辞令交付式もある事から、午後1時から議会が再開されました。
 通常の31日は、退職者は花束をもらい、残った職員に見送られ正面玄関から出る。というセレモニーがあるのですが、このセレモニーも中止となりました。ちなみに、議会出席の部課長で退職者の方は3名おり、退職日にも本会議に出席していましたが、本会議が終了したのは、午後6時過ぎでしたので、午後5時でその任期は切れていたのではないか。と考えています。

 さて、31日は午後1時から定例会の本当の最終日が再開しました。一般議案の審議から入り、ある程度の所まで進み、午後2時から休憩となりました。
 まだ、暫定予算書が完成しない事もあり、その間、待機となり、結果、午後4時10分に本会議が再開されました。
 初めての暫定予算審議という事で、予算書が届いて初めて見るもので、それで質疑しなければならない。提出されたのは、暫定予算書本編だけで参考資料等はありませんでした。
 余市町一般会計暫定予算書
    歳入・32億0309万円  歳出・35億7912万円

 通常は歳入歳出が同額なのですが、あくまでも『暫定』という事で、こういう金額で提案されました。また、期間としては『3カ月』という事で、経常経費の他に、4月1日に契約しなければならないもの。年度当初から始めなければ事業の進捗に支障をきたす事業についても一部計上されていました。
 審議の仕方としては、前例が無い事もあり、本会議での一発審議となりました。そして、質疑は私を含め6名の議員が行い、私は以下の質疑をしました。

Q暫定予算という事で、『事業に影響があるものは契約する』との事だったが、4月1日に契約したのも「暫定契約」なのか
A契約は契約で『暫定』ではない。
Q私は、体調不良によって、予算委員会の最中に入院しておりましたが、否決された予算の中に、埋蔵文化財発掘調査事業費として1億2853万円が計上されていました。暫定予算では6600万円の計上がされており、この事業は高速道路の関係があり、工事の早期着工と開通を目指しての予算配分と考えています。まず、これに間違いはないのか。
 さらに、もし、この事業が予定通りに進まず翌年に持ち越しにでもなったら、それこそ、関係町村だけでは無く、北海道や国からも、責められる事になるのではないのか。
A高速道路建設に支障がないように行いたい。
Q暫定予算の期間は『3カ月』という事だが、本予算は、いつ提案して、いつまで成立させる考えなのか。答弁としては『一日でも早く成立させたい』という答弁となるのでしょうが、嶋町長となってから、何事に対しても、常に時間ギリギリの所でしたか、提案してこなかったという過去の事実があります。
 今回の予算の否決を受け、自分の所には、中小事業者からは、『どうなっているんだ』と問い合わせと苦情が入って来ています。特に、建築事業者は、昨年行われたリフォーム助成に対し、当初の見込みを大幅に上回る申し込みがされ、追加計上がされた経過もあります。26年度も、この事業を当てにしていた中小の建築事業者からは、『困った』との悲鳴が上がっています。
 本当に3カ月間にもなったら、町内経済は破綻してしまいます。ネット上検索で調べた範囲ですが、暫定予算の範囲は10日間から2カ月間くらいが多いようですが、どうして3カ月間の提案としたのか。さらに、暫定予算については、専決も可能だと思いますが、なぜ、専決処分としなかったのか。
A一日でも早く本提案をしたい。専決をすれば、経常経費と義務的経費しか提案できない事から、それでは事業は一切出来ない事となるので、専決処分はしなかった。


 質疑か終わって、討論と進みますが、この時点で、各議員が賛成なのか反対なのかは、解らなかった事もあり、また、私は討論をするという考え方も持っていました。
 無論、質疑を聞いてからでなければ、討論は出来ない事から、ある程度の原稿は用意していたものの、各議員の質疑を聞いて、その場で原稿修正するという作業もしていました。 議長の『討論ありませんか』との問いに「議長、賛成討論あり」と声を出しましたが、ここで討論がある。などとは、だれも思ってもいなかったと推測しています。
 予算案の否決があった事により、暫定予算が組まれた事をもあり、賛成・反対の明確な意思表示と、なぜ賛成しなければならないのか。という理由を明確にしておかなければならないと考えました。ちなみに、討論は私だけが行い、また、以下の通りの内容でしたが、スペースの関係で一部省略しました。

 
そして、図書館でも『マッサン』コーナーです。ニッカ関係の本も、けっこうああるんですねぇ〜

暫定予算案、賛成討論
 暫定予算の提案を受け、賛成という立場で討論致したいと存じます。
 さて、この度の平成26年度の一般会計の予算案否決における影響。それは、計り知れないものであると考えております。
 ※一部省略
 すでに、その影響が出ていると推測していますが、本当の影響は、4月1日からであり、それが、どんな影響となるのかは、まさに予想が付かない事ではありますが、ボディブローのごとく、また、真綿で首を締めるがごとく、遅くなれば遅くなるほど、深刻な状況に陥る事だけは、想像が出来ます。
 各団体に対する補助金等が無ければ、各団体の総会も開催出来ない。また、広報を配布している、各区会の役員さん方にも、多大な迷惑をかける事となります。
 その影響は、年齢の高い方になればなるほど、影響が多分に出ることは、十分に予想されます。
 そして、それは余市町だけに止まらず、小樽市を含めた広域連合や北後志の各組合議会の事業も進められない事となってしまうだけではなく、地域として早期完成を要望している高速道路の完成にも影響を及ぼす可能性もあり、これによって、工事の延長や期限を過ぎた場合、余市町としては、どこにも顔むけが出来ない事となってしまいます。
 答弁の中では『住民生活に支障が無いように最低限の予算』との事ではありましたが、住民から見れば、良くわからないのが実態だと思います。
 今回の事態を招いた要因はどこにあるのか。まずは、嶋町長の行政運営のマズサがあると感じております。
 ※一部省略
 前回の町長選挙においては、町民は、行政経験を生かした、若さと行動力に期待をして、嶋保と書いたのではないか。と、想像しております。
 無論、若さ故の失敗もあるであろうと思いますが、それを糧にして、前に進んで行ってくれるであろうという期待感があったと考えます。
 しかしながら、現実的には、「なぜ?どうして?」という事が先行し、特に、本年2月末の第1回臨時会においての、賠償金問題では、まったく理解出来ない。その真相に蓋をするような姿勢では、議会、住民の理解も得られません。
 そして、その時の質疑でも、私は、申し上げました。「1億2千万円もの支出をしても、だれも幸せにならない。だれも、「よかったね」とは言わない」と発言しております。まさに、町長が自ら、解決するという姿勢が無ければ、解決しない問題でもあります。
 無論、すべての事項において、町長の行動や発言が、起因している訳ではない事も理解しています。
 ※一部省略
 しかしながら、町長の信念を持っての決断があれば、早期に解決出来た問題もあったのではないかと考えます。
 今、ここに至っては、過去を言っても、どうにもなりませんが、議員として、暫定予算の採決の判断を迫られてしまった事は、非常にやりきれない気持ちで一杯です。

 今回の26年度の予算案の賛否は、議員それぞれの信念の元に、態度を表した結果であり、賛成した側としても、「すべて納得」して賛成した訳ではなく、また、反対した側も、「すべて反対」して反対した訳ではないと考えます。
 ギリギリの判断で、賛否を表した結果であって、議員各々が、どのような背景や理由、言い分があったにせよ、議員の理解を得られなかったのは事実であり、これは、町長、並びに理事者側全体としての責任があったと言わざるを得ません。
 しかしながら、その結果として、住民が困る、将来への不安を、結果として招いた事は、これは、議会にも責任があるとも感じております。

 さて、明治33年、一級町村制がしかれた余市町にとって、年度当初予算が否決されたのは、始まって以来の出来事であります。
 そして、原案が否決された事は、当然、暫定予算を含め、予算の組み替えがされる事を意味しており、そうなった場合、原案賛成者として、原案を変えることについて、同意出来るのか。と、考えた場合、さらに、暫定予算は、予算が可決されると同時に、自動的に本予算に組み込まれる事となれば、筋目から言えば、難しい判断をしなければならないと考えておりました。
 一方、今、ここで暫定予算が編成されるという事は、新年度に入り、当然、新年度に行われる契約や仕事について、それが出来ない事であり、それは、事業者にとって、また、地元で働く人達にとっては、死活問題と言わざるを得ません。
 『最低限の事業』との答弁がありましたが、先の見えない、行政に対しての不信感がつのっていると考えます。
 そして、サービスを受ける権利がある、住民が、そのサービスを、滞りなく、受けることが出来なくなってしまったのも、厳然たる事実であります。
 原案に賛成した一人として、自らの意地を通したい。とも考えますが、もし、暫定予算も否決されるとしたならば、これは、住民に対して、顔むけが出来ない事となってしまいます。
 なぜなら、理事者側も含め、議員は、住民が安心して、暮らせる町を運営していかなければならない、義務と責任があり、それを否定するとするならば、議員の資格をも問われてしまいます。
 当初予算に賛成した私にとりましては、まさに断腸のおもいでありますが、一日でも早く、通常の姿に戻すことが、今、議会に求められる事項であると、私は考えております。
 そして、賛成・反対された議員、それぞれにとりましても、納得の行かない部分は、多分にあるとは推測していますが、余市町の行政が崩壊する寸前である事だけは明らかであり、小論をすて、住民の生活第一、住民にこれ以上の不安を与えてはならない。という一点において、この暫定予算に付きましては、賛成致したいと考えます。また、これが住民に対しての議会の意思表示となるのではないでしょうか。
 そして、理事者側には、3カ月の期間という事ではなく、一日でも早く、本予算の提案をお願いして、終了致します。


 採決結果としては『全会一致』で暫定予算は可決され、とりあえず、最悪の事態は回避出来たと思っています。
 そして、住民の方からは、『そんな事やっている暇はないでしょう』という言葉を頂いており、その通りだと考えてはいますが、最終的には『過半数の方』に進まざるをえないのも、また、議会の宿命だと考えています。
 平成26年3月31日、午後6時10分、余市町議会第1回定例会は、混乱の中、そして問題を先送りにした中で終了しました。


第1回臨時会、賠償金問題
 2月25日、余市町議会第1回臨時会が開催されました。町で採用した臨時職員が高所からの転落によって、ケガと後遺症をおった事により、その賠償金支出を認めるかどうか。という議題でした。
 翌日の新聞、全道版の方に掲載されたので、気が付かなかった方も多かったとは思いますが、住民の方から『どういう問題なのか』という疑問が寄せられました。
 今回の新年度予算案の否決に至るプロセスとして、この問題が「イコール」ではありませんが、余市町への不信感が高まった。そして、3月定例会において『地方自治法第98条第1項の権限を総務文教常任委員会に付与』され、原因の解明がされる事となり、この問題は、まだ終結を見ていません。
 配布された議案の中に、行政報告と議案第1号『損害賠償に係る和解及び損害賠償額の決定について』があり、事故発生当時から、様々なウワサや憶測がありましたが、町が公式に出したものとしては、これが初めてであり、私としては、その経過等を知る事が出来ました。スペースの関係があり、行政報告は抜粋しました。

◎行政報告 (平成26年余市町議会第1回臨時会)
 本件は、平成23年5月1日に緊急雇用創出事業により、余市宇宙記念館の軽作業員として採用した商工観光課臨時職員が、同年9月29日、余市町労働福祉会館(以下「会館」という。)敷地内で作業中、十分な安全対策が取られなかったことに起因し、高所から転落され、重傷及び重篤な障害をおわれた事故に伴う損害賠償で、当事者である事故に遭われた男性と余市町が、双方の委任弁護士事務所を通じ示談交渉を行ってまいりましたが、損害賠償額について一定の合意に至ったことから、その概要につきましてご報告申し上げるものでございます。
 事故の概要につきましては、会館隣地の民間の方の敷地内の立木が大きくなり、枝も混雑した状況となっていたことから、所有者に対し立木の伐採をお願いいたしましたが、所有者から対応が難しいとの回答があり、立木からの落雪による屋根への損傷、あるいは利用者への事故防止の観点から、枝払い作業を行ったところであり、その作業中に事故に遭われたものであります。
 事故の経過ですが、作業前日、商工観光課職員が、造園業に従事経験のある、事故に遭われた方とは別の臨時職員を伴い作業現場に赴き、会館の屋根に覆いかぶさっている樹木の枝払い作業についての打ち合わせを行っておりますが、この時、現地で作業内容の指示はしたものの、安全対策、作業手順までの指示は行われず、同日、商工観光課の職員間で安全帯装着などについての話し合いを行い、安全帯とロープを準備することとしたところでございます。
 ※一部省略
 午前9時15分頃、臨時職員3人が現場に到着し、9時30分頃から作業を開始しております。この時、商工観光課の正規職員は現場にはおらず、作業中に現場に行く予定でおりましたが、10時02分頃、造園業に従事経験のある臨時職員から商工観光課に「臨時職員が屋根から落ちたので救急車を呼んでほしい」旨電話連絡が入り、余市消防署に救急車の出動を要請するとともに作業現場へと急行してございます。
 事故発生時、他の臨時職員2人は、会館の屋根最上部におり、音がしたので声をかけたものの返事がなく、はしごも下に落ちていたことから、偶然通りかかった通行人に、はしごをかけてもらい下へ降りてきたところ、地面に倒れている臨時職員を発見し、商工観光課に連絡したものでございます。
 ※一部省略
 平成24年5月22日、総務課職員が北海道大学の主治医とソーシャルワーカーにお会いし、現在の症状や、今後の対応について話し合いを行ってございます。この時、医師から町に対し、本人に見合った仕事を見つける機会として、職場復帰についての要請がありましたことから、医師との話し合いをもとに、職場復帰の可能性について、ご本人、さらにはご家族との話し合いを続け、ご本人も強い就労意欲をお持ちであったことから、ご本人の症状に配慮した中での就労の可能性について話し合いを続け、休業補償が切れる平成25年3月をめどに具体的な協議をすることとしておりましたが、平成24年12月28日に総務課職員がご本人のご自宅を訪問した際、ご家族から、医師より就労困難と告げられ、最終的に就労は断念したことが伝えられたところでございます。
 その後、平成25年1月28日、事故に遭われた方の委任弁護士事務所(以下「相手方委任弁護士事務所」という。)から、「事故に関する御町との交渉につき依頼されましたので、ご連絡申し上げます。なお、今後は、この件に関しまして私たちにご連絡いただきますようお願いいたします。」との文書を受理いたしてございます。
 ※一部省略
 その後、同年2月13日開催の余市町議会第1回臨時会において委任弁護士委託料の予算補正を議決いただき、同年2月20日には余市町と弁護士法人佐々木総合法律事務所(以下「本町の委任弁護士事務所」という。)とで委任契約を結び、同年2月22日に相手方委任弁護士事務所に対し、余市町から委任を受けたこと、さらに解決方法等についての提案をいただきたい旨の通知をいたしたところでございます。
 本町の委任弁護士事務所からは、過失割合を争える事案ではないと判断されることから、示談交渉により早期解決を図るべき事案との見解が示され、町としても早期解決を図るべく、示談により解決すべきとの方針を決定いたしたところでございます。
 同年7月8日付で相手方委任弁護士事務所から、損害賠償を求める文書の送付があり、その後数度にわたり、交渉を続けてまいりましたが、損害賠償額1億2215万7533円で当事者間の一定の合意が整いましたので、本議会に所要の議案を提案させていただくとともにご報告を申し上げるものでございます。
 ※以下省略


 議案としては、この他に、一般会計補正予算があり、この事項に関連した質疑をしたのは、私を含め5名の議員でした。
 私の質疑内容としては、1回目としては、行政報告を単純に読んで、一般的に感じる疑問点の質問。2回目では、質問に当たり、事故現場に足を運んで、現地を実際に見て来て、そこから感じた事を含め、行政報告との矛盾点について質問を展開しました。特に、「行政報告書そのものが、矛盾に満ちていると」と感じた事により、この追求をしています。
 3回目としては、「1億2千万円を超える支出を、この場にいる者としては理解しても、住民に説明して理解を得られるのか」という事を中心に展開しました。
 1時間を越える質疑をしましたが、将来における理事者側の姿勢を表すだけの答弁であり、事故の状況等については疑問点が残ったと感じています。

 採決結果としては『全会一致』で、賠償金の支出は決定されましたが、根本的な問題は解決されないままの『全会一致』であり、これによって、町側に対する不信感が高まった事は、否定出来ません。


これからの展開はどうなるのか
 財政の健全化は、いつの時代でも必要な事です。ですが前年に余った予算を、積んでおいて、それが目標額に届かない。という理由だけで『貯金(財政調整基金)を使ってはダメだ』という事も無いと考えます。
 今回の暫定予算の採決に当たり、私が賛成討論をした事によって、当初予算に賛成した議員の一人としては、今後、修正された本予算が提出されても、賛成出来る前提を作ったと考えます。
 ですが反対した議員は、何を根拠に賛成するのかも、分かりませんし、また、町側も修正本予算をいつ提案して来るのかも、この紙面を作成している時点では未定です。

 そして、賠償金問題での事故原因究明については、総務文教常任委員会で審議されますが、この結論もいつになるのかも、解りません。
 ただ、暫定期間は4月1日から6月末までの3カ月間となっていますが、本当に3カ月間も暫定となれば、町の経済を含め、あらゆる場面に計り知れない影響が出てしまいます。
 そして・・・今回の3月17日の予算委員会の質疑の中で、『町長選挙の投票日はいつになるのか』と私は質問しました。答弁としては『選挙管理委員会が開催されていない』との事でしたが、すでに体育館が全日、押さえられている日があります。
 最終的にいつになるのかは、分かりませんが、町長の任期は、9月4日という事で、日曜日という事であれば、9月7日はダメ。8月26日告示の8月31日投票日。8月19日告示で24日投票日のどちらかではないかと考えています。
 そして、町長選挙と併せて、議員の補欠選挙も実施されるので、投票が実施される可能性が高いと感じています。
 選挙期間はお盆時期と重なる時期でしょうし、修正本予算の可決が遅れ、6月一杯となれば、現職町長としても、選挙期間があまりにも短い。という事となってしまいます。

 これからどうなるのかは、予想が付きませんが、これ以上の混乱は、住民に理解されない。という事だけは、確かだと思っています。

 
そして、本日、4月28日の我が家のサクラです。明日には開花しそうですね。

入院して考えました
 小学生の頃、1カ月あまり入院した事はありましたが、以後、病院での入院生活はありませんでした。
 今回の静脈炎での入院生活は、何事にも別段支障は無く、平和でもあり、また、退屈な入院生活でした。
 楽しみと言えば、一日3食の食事だけで、病院食である事から、量も少なく、また、味付けも薄味でしたが、一口ずつ時間をかけて食べていました。わずか一週間の入院でしたが、その食べ方と味になれてしまいました。

 体の健康には、食生活の改善が第一であり、それには、『野菜を多く塩気を少なく』という事は、頭では理解しています。また、町内で活動されている食生活改善推進員会の会合にも参加させて頂き、理想的な食事というものの試食もさせて頂いておりますが、実生活ではなかなか実践出来ないのも、また、現実です。
 今回の入院生活では、病院食以外は食べず、結果として、5キロ程度の減量となり、血液検査の各種数値も改善されました。また、退院後、オカシ類が食べたくなり、買って食べた所、今までは、何げなく食べていたものが、塩辛く、数口でやめてしまい、市販の食品の塩分の高さを実感。改めて、食生活の大切さを感じました。
 また、入院よって、看護師さんの仕事の大変さ、特に夜勤の大変さも感じることが出来ました。これは、病院に限らず、介護施設でも同じであろうなぁ。とも感じます。
 余市協会病院は地域に必要な病院で、様々な課題もあるとは思いますが、病院側だけでなく、利用する側、患者側にも問題があるのではないか。とも感じました。

 これからの余市町は、さらに高齢化が進み、また、三大成人病も減ることは無いと考えていますが、余市町の予算の配分としては、医療介護関係、また、民生費全般としては減ることは無いと考えます。
 町のためにも、自身のためにも、健康管理が大切であると考えますが、増え続けるこれらの費用を、経費を増やさずに、どう改善して行くのかが、これからの町の一番の課題と言えるのではないでしょうか。

                      ニュース第60号 完

※追記・4月18日、第2回臨時会が告示されました。議題は平成26年度一般会計予算案の再提案です。内容等は次号のニュースと致します。