ひろかずニュース 平成28年3月12日UP
    
☆平成28年度、余市町執行方針☆

 各地の自治体で、新年度の予算が議会に提案されて、審議がされています。
 さて、新年度予算の提案の前か、または同時に、その年の執行方針が伝えられるのですが、予算案の審議では、その執行方針と予算案の両方を見ながら、質疑をして行きます。

 さて、新聞報道によれば、小樽市の市長と議会が対立をしている件が報道されています。他の自治体の事ですので、詳細もわかりませんし、また、どちらが、どうなのか。という事もわかりません。
 ただ、一つだけいえる事は、「早く、解決してね」という事だけです。


 先日、国勢調査の速報値が発表されましたが、5年前より、間違いなく、人口は減ってしまいました。
 人口が減る。という事は、それだけその地域の経済力が無くなる。また、国から来る、地方交付税の基礎となる数値が、人口であって、人口が少なくなれば、それだけ、配分も少なくなる。というのが現在の仕組みです。

 交付税の事は別として、現実問題として、人口減になると、様々な弊害が出て来て、合併・統合という事にならざるを得ない。
 そして、合併・統合をするにしても、どこかが中心とならなければならない事になるのですが、現在、余市町を含む北後志5町村は、小樽市と調印をして、『北しりべし定住自立圏』というものを構成しています。
 つまり、中核となる都市と一緒にやって行きましょう。という事です。

 現実問題として、小樽市を含めて、北後志では、どんな事業をやっているのか。といえば、一番身近なものは、ゴミの収集で、現在、オタモイの焼却場に運んでいます。
 この他、余市町にも産科の病院が無くなっており、小樽市に協力を求めていて、それなりの分担金も支払っています。

 広域行政の場合、主となる自治体の負担が、かなり大きいのが現状ですが、万が一、小樽市の行政が滞る事があれば・・・影響がある。という事です。

 ですから、「早く、解決してね〜」という事になります。

 この手の問題は、何かと難しい問題、また、心理的な事項もあって、一度、暗礁に乗り上げると、脱出するのは、本当に大変なのですが、なんとか、早く、正常に戻ってほしいと思っています。


 さて、執行方針は、余市町議会では、3月10日に実施されました。
 それを元に、余市町議会は会派制度をひいているので、代表質問が実施されるのですが、この代表質問は、会派制度がある事が前提であることから、市議会を除いて、町村議会では、あまり実施されていない・・・と推測しています。

 また、議会の審議の仕方は、どの自治体でも同じ・・・ではありません。
 余市町議会では、本会議で提案後、議員全員で構成する特別委員会に付託され、議員全員で審議され、また、全体を6分割して、質疑が行われます。
 大きな市議会では、それぞれの委員会が、それぞれ所管する部分・予算の審議をして、最後に全体で採決。という事になるようです。
 反対に、小さな議会は、本会議で提案して、本会議や委員会でなく、議員協議会、つまり、公式な議事録が出るのかどうかは、分かりませんが、協議会で審議をする議会もあるようです。

 どの手法が良いのかは、分かりませんが、少なくとも、余市町議会は、議会日数としては、けっして少なくない・・・と思っています。

 14日に代表質問が実施され、その後、予算委員会となりますが・・・・一言で言えば、気力と根性、強い精神力が無ければ、乗り越えられません。


 執行方針は、議員に配布されたものをスキャンしたので、編集上、入力ミスがあるかもしれませんので、ご了承下さい。




平成28年度町政執行方針  余市町

   目      次
 平成28年度町政執行の基本方針
まちづくりの目標と平成28年度の主要施策
 1.住み良く安心して暮らせるまちづくり
 2.多様な資源と人的パワーを活かした元気なまちづくり
 3.町民と行政が連携して歩むまちづくり
特別会計
 1.介護保険特別会計
 2.国民健康保険特別会計
 3.後期高齢者医療特別会計
 4.公共下水道特別会計
企業会計
 水道事業会計
むすび

平成28年度町政執行の基本方針
 平成28年余市町議会第1回定例会において、町政執行の基本方針と重要な諸施策ならびに私の所信を申し上げます。
 町政の執行にあたりましては、議会議員各位をはじめ町民の皆様より温かいご理解とご支援をいただき、心から感謝とお礼を申し上げます。
 少子高齢化時代を迎える中で、国においては「まち・ひと・しごと創生本部」を立ち上げるなど、人口減少問題が国を挙げての大きな課題となっています。
 地方財政を取り巻く状況は、依然として厳しい状況が続いておりますが、「第4次余市町総合計画」に基づき、町民と行政が連携して「住み良く安心して暮らせる元気なまちづくり」を進めるとともに、人口減少に歯止めをかけるための対策を最重要課題として、本町の地域資源を最大限活用して、さらなる取り組みを進めてまいります。
 また、連続テレビ小説「マッサン」の放送を受け、本町における観光客の入込数が集計開始以来、最高を記録しており、歴史・文化・産業などのさらなる情報発信を進め、本町を訪れる方々が、来て良かった、また来たいと思える観光地づくりにより一層力を入れてまいります。
 以上を踏まえ、平成28年度の町政執行にあたりましては、「1.住み良く安心して暮らせるまちづくり」、「2.多様な資源と人的パワーを活かした元気なまちづくり」、「3.町民と行政が連携して歩むまちづくり」の3本の柱を政策の基本とし、職員と一丸となって町民の負託に応え、住みやすさを実感していただけるような持続可能な地域社会づくりに向けて全力を尽くしてまいりますので、各位におかれましては特段のご理解を賜りたいと存じます。

1. 住み良く安心して暮らせるまちづくり
 主人公である町民が、この町に住んで良かったと思えるような、安心して暮らせるまちづくりを進めます。
○町民の暮らし、健康を守るための施策
○町民生活に密着した社会資本を整備するための施策
○豊かな自然環境を保全するための施策
○災害に備えたまちづくりを進めるための施策
2. 多様な資源と人的パワーを活かした元気なまちづくり
産業間・産学官の連携、人的パワーの活用、教育・文化芸術活動とスポーツの振興により、元気なまちづくりを進めます。
○産業振興のための施策
○教育・文化・スポーツの振興を図るための施策
○まちづくりを担う人材を育成するための施策
3. 町民と行政が連携して歩むまちづくり
 町民の立場に立った行政運営を推進し、町民と行政の連携によるまちづくりを進めます。
○協働のまちづくりを進めるための施策
○財政基盤の確立と効果的な行政運営を進めるための施策
以上3本の柱をもとに、「町民が主人公」となるまちづくりを、以下の諸施策により推進します。

1. 住み良く安心して暮らせるまちづくり
◎地域福祉に関する施策
 少子高齢化・核家族化の進展により、家族機能や、共に支えあう地域機能が低下してきていることから、引き続き地域福祉の中核を担う社会福祉協議会への支援を行い、ボランティア活動の連携強化など、共に助けあい思いやりを感じる地域社会の構築に努めます。
 また、要支援者名簿情報を、民生委員をはじめ各関係機関などと共有しながら、地域ぐるみでの日常的な見守り活動を行うとともに、個々の実態を常に更新しながら、緊急時の速やかな支援体制の構築に努めます。

◎児童福祉に関する施策
 みんなで支えるゆとり・安心・たのしい子育てを基本理念とし、平成31年度までを計画期間として策定した「余市町子ども・子育て支援事業計画」の見直しを行いながら、ニーズに応じた乳幼児期の教育・保育の推進と、放課後児童クラブの対象学年拡大に向けた環境整備や子育て相談支援の充実など、地域子ども・子育て支援事業の拡充に努めます。
 また、児童虐待の発生予防や早期発見・早期対応ができるよう「余市町要保護児童対策地域協議会」における関係機関との連携を強化し、必要な対応を図るとともに、子どもが健やかに成長できる地域社会の構築に努めます。

◎高齢者福祉に関する施策
 高齢化が急速に進む中で、一人暮らし高齢者や高齢者世帯、さらには認知症高齢者への支援のあり方が大きな課題となっています。
 このため、「第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」に基づき、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、その有する能力に応じて自立した日常生活を営み安心して暮らすことができるよう、高齢者のニーズに応じた、地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みを進めます。
 また、要支援者に関する情報を各関係機関などと共有しながら、地域での見守り活動や個々の状況に応じた福祉や介護などの適切なサービス提供に向けた支援体制の構築に努めます。

◎障がい者福祉に関する施策
 「余市町障がい者計画・障がい福祉計画」を基本としたノーマライゼーションの理念のもと、障がいのある人が、住み慣れた地域で、必要な支援を受けながら社会生活ができる環境づくりを推進します。
 また、北後志地域自立支援協議会や、基幹相談支援センターを活用した障がい者への支援ならびに権利擁護や虐待防止に取り組むとともに、北後志母子通園センターを拠点とした早期療育事業の充実に努めます。

◎保健に関する施策
 町民が、心身ともに健康でいきいきと暮らしていくためには、若い世代から健康に関心を持ち、食生活をはじめとする生活習慣の改善やこころのケアも含めた健康づくりが必要です。
 このため、成人保健対策につきましては、「余市町健康づくり計画」に基づき、関係団体と連携を図り、栄養・食生活・運動など生活習慣全般の改善に努めるとともに、健康教室や健康相談を実施します。
 また、各種がん検診や特定健康診査につきましては、企業との連携を含め普及啓発・受診勧奨などにより疾病の早期発見・早期治療に結びつけるとともに、健診後の訪問・相談を通して疾病の発症及び重症化予防に努めます。
 母子保健対策につきましては、家庭や育児環境の変化など、さまざまな課題に対応し、安心してゆとりある出産や子育てができるよう、訪問や相談、乳幼児健診などの充実に努めるとともに、小樽市を含む北後志6市町村の連携により、周産期医療体制の確立に努めます。
 予防対策につきましては、感染症の拡大防止を図るため、定期予防接種を適切に行うよう対象者への勧奨に努めるとともに、インフルエンザや大人用肺炎球菌予防のワクチン接種費用助成を継続します。
 また、日本脳炎の予防接種につきましては、北海道全域が平成28年4月1日から定期予防接種を実施する必要がある区域とされたことから、本町におきましても町民に対し十分な周知を行い実施します。

◎交通安全に関する施策
 交通安全対策につきましては、「高齢者事故防止」「飲酒運転根絶」「スピードダウン」「シートベルト全席着用」「自転車安全利用」「居眠り運転防止」「デイ・ライト」を重点目標とし、交通安全指導員による交通指導をはじめ、町民への啓発などを積極的に実施し、一人ひとりの交通安全意識を高めるとともに、関係機関と連携を図りながら、交通事故防止に努めます。

◎消費者保護に関する施策
 生活環境が複雑化する現代社会において、悪質商法や振り込め詐欺などによるトラブルに巻き込まれるケースも多く、年齢に関係なく幅広い消費者保護に関する取り組みが重要となっています。
 このため、消費生活相談の窓口として、小樽市を含む北後志6市町村で開設している「小樽・北しりべし消費者センター」の活用について、引き続き広く町民へ周知を図り、安全・安心な暮らしの確保に努めます。

◎国民年金に関する施策
 国民年金事業につきましては、年金に関する各種届出書や保険料の免除申請、年金受給にかかる請求書などの受理及び年金制度の周知と、相談業務の拡充に努めます。

◎道路に関する施策
 国道につきましては、国道5号の畚部(フゴッペ)トンネルにおける急カーブ及び狭隘解消工事の早期完成を関係機関に要望します。
 町道につきましては、橋梁の「長寿命化修繕計画」に基づく補修事業、道路ストック総点検調査事業に基づく調査設計業務や補修工事に取り組むとともに、計画的な舗装と側溝の整備を進め、安全・安心で円滑な通行の確保に努めます。
 冬期間における道路維持につきましては、地域の方々の理解と協力をいただきながら、「余市町冬を快適にすごす条例」の趣旨に沿った効果的な除排雪に努めるとともに、流融雪溝につきましても、関係機関・団体との連携により万全な維持管理に努めます。
 また、平成30年度完成予定の北海道横断自動車道余市・小樽間の朝里地区におけるインターチェンジのフルジャンクション化や、町道黒川町中通り2号線などの道道昇格による整備を強く要望するとともに、高速道路開通後を見据えた市街地道路交通網の整備について広く関係機関と協議、検討を進めます。

◎河川に関する施策
 余市川河川改修事業につきましては、余市町区域における治水安全度の向上を図るための改修工事は完了しましたので、今後は、河川の環境保全に向け関係機関に要望します。
ヌッチ川や畚部川など二級河川の治水対策につきましては、自然環境に配慮した事業の計画的推進を引き続き関係機関に要望します。
 町管理河川につきましては、河川愛護組合をはじめ、地域の方々の協力をいただきながら、治水対策や維持保全に努めます。

◎港湾・海岸保全に関する施策
 余市港湾につきましては、余市港船揚場南斜路修繕などを行うとともに、港湾利用者と協議しながら、維持保全に努めます。
 海岸保全事業につきましては、大川地区の越波対策として海岸護岸補強工事の早期完成を要望するとともに、栄町地区の越波、浸食対策についても関係機関に要望します。

◎公園事業に関する施策
 都市公園につきましては、町民が安心して利用できるよう、施設の維持管理、安全対策、環境整備に努め、地域の方々のふれあいの場、憩いの場として、利用促進を図ります。
 また、都市公園に設置された遊具などにつきましては、劣化や破損状況の点検・確認を行い、遊具利用者の安全確保に努めるとともに、利用状況を勘案し配置計画を定め、年次的に整備を進めます。

◎公営住宅に関する施策
 公営住宅につきましては、入居者が安心して生活ができるよう、「余市町公営住宅等長寿命化計画」に基づき適切な維持管理に努めるとともに、山田団地の水洗化事業に着手するほか、快適な住環境の整備に向けた取り組みを進めます。

◎住宅関連に関する施策
 住宅の取得などに対する新たな支援制度の実施により、移住定住の促進を図るとともに、宅地取引の拡大と住宅の建設の増大による、町内経済の活性化や町内定住化に努めます。
 また、町内の不良空家住宅の除却に要する費用の一部を補助することにより、空家住宅の除却を促進し良好な住環境の形成に努めます。

◎土地区画整理事業に関する施策
 黒川第一土地区画整理事業につきましては、区画整理組合の解散に伴う清算法人による清算業務が完了したことから、今後においては、引き続き区画整理区域内における宅地の販売促進に向けた支援に努めるとともに、良好な市街地形成の先導的な役割を果たすエリアとして、既存ストックを活かした地域づくりを進めます。

◎環境に関する施策
 環境対策につきましては、余市川流域及び町内河川の水質調査や悪臭、騒音などの各種調査・測定を引き続き実施し、地域の環境保全に努めるとともに、地球温暖化対策として、街路灯のLED化促進に向け、更新などにかかる工事費や街灯料への助成、庁舎照明のLED化など、温室効果ガスの削減に向けた取り組みを進めます。
 懸案の町営斎場建替えにつきましては、新斎場建設に向け、「斎場建替基本計画」を策定します。

◎一般廃棄物処理に関する施策
 一般廃棄物の処理対策につきましては、分別の徹底など町民の協力をいただきながら、ごみの減量化と資源リサイクルに向けた取り組みを促進するとともに、自らごみをステーションまで排出することが困難な高齢者などの対策として、安否確認にもつながる「ふれあい収集」を引き続き実施し、サービスの向上に努めます。

◎防災に関する施策
 近年の異常気象が、各地に甚大な被害をもたらしている状況にあることから、災害対策基本法等関係法令の改正や国の防災基本計画などの見直しを踏まえ、関係機関と密接な連携を図りながら、「余市町地域防災計画(本編)」の見直しと防災対策の整備を引き続き進めます。
 土砂災害対策につきましては、北海道と連携して土砂災害警戒区域などの指定と避難体制の整備を進めます。
 また、津波避難対策につきましては、国が公表した日本海沿岸における津波想定や北海道が進めている「北海道日本海沿岸の津波浸水想定の点検・見直し」に基づきその取り組みを進めます。
 災害時における情報伝達手段の確保につきましては、防災無線も含め、確実に情報が伝わる手段を検討するとともに、新たな無線システムについて調査・研究に取り組みます。
 さらに、避難所における備品など防災資機材の整備を計画的に進めます。
原子力防災につきましては、福島第一原子力発電所事故の対応や原子力災害の特殊性を踏まえ、国や北海道の防災計画との整合性を図りながら、「余市町地域防災計画(原子力災害対策編)」の整備を進めるとともに、北海道や関係市町村と連携し、避難対策など必要となる防災対策の整備に引き続き取り組みます。
 災害の被害を最小限にとどめるためには、日頃からの災害に対する備えが大切であることから、防災学習会などを通して区会など地域との連携を図るとともに、防災に関する知識の普及、啓発を行い、地域における防災力の強化に努めます。

2. 多様な資源と人的パワーを活かした元気なまちづくり
◎農業に関する施策
 農業につきましては、多様化する消費者ニーズ、流通構造の変化などを的確に捉え、各種施策の展開がますます重要であることから、余市町農業振興協議会をはじめとする関係会議の場における協議を重ねながら、今後の施策の検討を行います。
 果樹につきましては、安定生産に向け「余市町果樹産地構造改革計画」に基づき、りんご・ぶどう・桜桃などの優良品種への転換や圃場整備を、各種制度を活用しながら、関係機関・団体と連携を図り推進します。
 特に、本町の果樹栽培の歴史を築いてきた「りんご」栽培の振興に向けた取り組みを支援します。
 野菜につきましては、ハウス栽培による高品質で収益性の高い農作物の安定生産を図るとともに、栽培技術の確立と販路拡大などに向けた流通対策の推進に努め、また、余市町農業協同組合が新たに導入するミニトマト共同選果機にかかわる付帯設備の整備に対しても支援を行います。
 また、果樹・野菜の新植・更新にあたり、資材などに係る負担軽減として支援対策を実施します。
 安全・安心な農産物の生産につきましては、イエス・クリーン表示制度やエコファーマーによる農業生産方式の計画認定の拡大を図るとともに、環境保全型直接支払交付金を活用した草生栽培の取り組みを進めるなど、クリーン農業の推進に努め、自然環境に調和した環境保全型農業の確立を目指します。
 優良農地の確保と保全につきましては、農地保有合理化事業や農地中間管理機構などを活用した規模拡大や、効率的な農用地の利用を促進するとともに、「余市町農業振興地域整備計画」の適切な見直しを行い、農地の利用調整に努めます。
 また、余市町農業再生協議会においては、経営所得安定対策による事業のほか、「人・農地プラン」に掲げる地域の中心となる経営体の育成のため、各種補助金の活用や青年給付金を活用し、新規就農者へ支援を行うとともに、農地の利用相談及び遊休農地の利用促進などについて積極的な取り組みを図ります。
 農村活性化センターにつきましては、農業学校や各種講座・サークル活動をはじめ、果樹を利用した体験学習などを通した都市と農村の交流を深め、施設の有効活用を図るとともに、町内農業者の農産物を活用した加工品など、6次産業化に向けた取り組みを支援します。
 市民農園につきましては、利用者に対する栽培技術講習会の開催や技術指導員の配置を継続し、利用しやすい農園を目指した環境づくりに努め、利用者の拡大を図り、施設の有効活用と適正な維持管理に努めます。
 園芸試験場につきましては、研究圃場としての機能向上を図るため、農業者の意見を適切に反映させ、新品種の植栽や栽培技術などの利活用を推進するとともに、各種委託試験の栽培管理と有効な調査分析に努めます。
 有害鳥獣対策につきましては、年々増え続ける農作物の被害防止のため、カラス・ヒグマ・エゾシカ・キツネの捕獲・駆除を北海道猟友会余市支部の協力をいただき、引き続き実施するとともに、特定外来生物に指定されているアライグマにつきましても、取り組みを強化します。

◎林業に関する施策
 林業につきましては、「余市町森林整備計画」に基づき森林の持つ多面的な機能が充分に発揮されるよう、民有林においては森林整備地域活動支援事業や未来につなぐ森づくり推進事業を継続的に実施するとともに、適切な森林施業の推進と管理に努めます。
 また、町有林においては、豊丘水源かん養保安林等の保全と機能の回復を図るため、間伐などの保育事業や野そ駆除事業を計画的に実施し、継続的な町有林の適正管理・森林機能の維持保全に努めます。

◎漁業・水産加工業に関する施策
 漁業の振興につきましては、浅海増殖事業、あゆ種苗放流事業への支援を継続し、さらには本町における本格的な養殖事業の第一歩として昨年度より実施している、日本海漁業振興緊急対策事業への支援を拡充することで、水産資源の確保に向けた取り組みの強化を図ります。
 磯焼け対策につきましては、余市町沿岸漁場再生活動組織における研究調査・試験事業などを継続するとともに、中央水産試験場をはじめとした関係機関との連携を密にし、地域の実情に即した、より有効な対策の取り組みに努めます。
 トド被害防止対策につきましては、「余市町鳥獣被害防止計画」に基づき、余市郡漁業協同組合が実施する被害防止対策への継続的な支援に努めるとともに、さらなる有効対策の実施を国及び道に対して強く要請します。
 水産加工業の振興につきましては、各種催事・イベントなどでの水産加工品のPRに努め、消費拡大とブランド力の向上を目指します。
 また、これら催事などを通して、多様化する消費者ニーズの把握に努め、関係機関・団体などと情報の共有を図り、消費者ニーズに即した商品開発の推進を支援します。
 余市フィッシャリーナにつきましては、関係機関と連携し、漁業への障害の防止、海難事故の防止に努めるとともに、漁業者との充分な調整を図り、利用者へ安全な海洋レクリエーションの提供に努めます。

◎6次産業化に関する施策
 6次産業化の推進につきましては、「地元農水産物を活かした加工・販売・流通の一体的つながりによる産業振興」を目指し、関連団体と連携した取り組みを進めます。
 また、「余市」という地域ブランドを確立するため、札幌圏をターゲットとした各種イベントへの参加、余市町特産品フェアの実施などにより本町農水産物加工品のPR強化に努めます。
 ワイン関連につきましては、本町が北海道の中心産地として、さらなる一大産地の形成に向け仁木町との連携を図るとともに、北海道内の他の地域とも連携を深めながら、ワインへの興味、関心を高めるため、余市産ぶどうを原料としたワインと産地の魅力を知っていただく事を目的としたワイン教室の開催や、ワイン産地としての基盤強化を図るための、生産者等を対象とした栽培・醸造技術とワインに関する知識の向上を目的としたワイン講座を開催し、さらなるブランド力の向上に努めます。
 また、ワイン特区やヴィンヤード景観、道内最大の生産量を誇るワインぶどう産地を活かしたPR活動を図り、ワインツーリズムなど観光振興を含めた6次産業化の推進につなげます。

◎商工業に関する施策
 商工業の振興につきましては、中小企業者への融資施策や保証料補助とともに、余市商工会議所、余市中小企業相談所への助成措置も継続しながら、中小企業者の経営基盤の安定化に努めます。
 また、商店街活性化対策として、商店街連合会との連携を図りながら、地元に密着した商店街事業への支援を継続するとともに、空き店舗などを活用した起業を支援する取り組みの継続と既存店舗に対する支援についての検討など、地域経済の活性化に努めます。

◎観光に関する施策
 観光振興につきましては、積極的な観光客誘致や観光産業による地域経済の活性化に向け、組織運営基盤の強化や新たな観光事業の積極的推進に取り組んでいる余市観光協会に対し支援を行うとともに、さらに連携を強め効果的な取り組みを進めます。
また、北海道新幹線の開業に伴う後志地域全体との連携や北海道横断自動車道余市・小樽間開通を見据えた小樽市をはじめとする北後志地域との連携を強化し、観光客の誘致に努めます。
 連続テレビ小説「マッサン」の放映により、その舞台となった本町は全国的な知名度を獲得し、北海道観光にとっても大きな資源として注目を集めています。
 本年度におきましても引き続き連続テレビ小説「マッサン」応援推進協議会を中心に、関係団体などと連携し、さまざまな取り組みを進め、観光の振興及び観光産業の活性化に努めます。
 ドライブ観光の拠点である道の駅においては、余市iセンターを通して積極的かつ効果的な観光情報の提供に努めるとともに、生産者との連携による直売所などでの地場産品の販売とPRの強化に努めます。
 観光物産センターにおいては、指定管理者と連携し、展示販売方法の充実を進めながら、地場産品のPRと観光情報の提供に努めます。
 農道離着陸場においては、野そ駆除対策の農業利用、ドクターヘリや防災ヘリによる救急防災業務利用など、離着陸場機能の維持に万全を期するとともに、イベント会場などとしての多面的な利活用の推進に努めます。

◎労働に関する施策
 労働対策につきましては、季節労働者の通年雇用を促進するため、通年雇用促進支援事業の推進に努めます。
 また、独自施策としての失業者などの就労対策や新規学卒者のための就職支援対策を継続します。

◎教育・文化芸術活動とスポーツの振興に関する施策
 本町の未来を担う人材を育てる教育は、町の根幹を形づくる重要な政策です。
 町民一人ひとりが生涯にわたり主体的な学習活動を通して、自らを高めるとともに、社会のなかでそれぞれの役割を果たし、心豊かに共に支え合うことができる社会の実現を図ります。
 学校教育につきましては、社会が急速に変化する中で、子どもたちが自立し、生きていくための力の育みと、心身の健やかな発達を育成するとともに、自ら学び創り出す喜びを大切にする学習活動と地域の特性を活かした特色ある学校づくりを推進します。
学校施設は、安全で安心な環境の整備と機能の充実が大変重要です。
 このため、学校施設の防災機能の充実と強化のため非構造部材の耐震対策を進めるなど、引き続き、学校施設の適切な維持管理を行い児童生徒の安全確保に努めます。
 また、社会教育につきましては、各施設の機能を活かした運営を図るとともに、町民が楽しく学べる学習機会の提供と、学習成果を地域貢献に活かすことのできるよう、創造的な文化芸術活動の支援に努めます。
 伝統文化や郷土の歴史などの資料の収集と、文化財施設の適切な管理と保存を図りながら、埋蔵文化財や各種文化財資料の有効な活用に努めます。
 スポーツの振興につきましては、心豊かに健康で充実した生活を続けるために、町民がスポーツに親しむことのできる、各種大会や教室を開催するとともに、生涯にわたってスポーツを続けられる環境の整備に努めます。

◎未来を担う人づくりに関する施策
 ふるさと余市町を愛する皆様からお寄せいただいた寄附を活用した「余市町未来を担う人づくり事業」につきましては、昨年親善交流都市提携を締結した福島県会津若松市から派遣される中学生と、本町の中学生との交流事業を実施し、地域連携活動を通して、本町の未来を担う青少年の育成に努めます。
 また、余市町図書館の児童図書及び各学校図書の充実を図るとともに、郷土の歴史・文化に触れる一助として、『広報よいち』で連載されている「余市でおこったこんな話」を冊子に編集し、町内中学生を対象に配布することにより、教育振興を通して本町の未来を担う青少年の育成に努めます。
 さらに、広島、長崎の惨禍をふたたび繰り返させないことや、核兵器廃絶への決意を表明することを目的として定められた「非核余市町宣言」を具現化するため、原爆パネル展や原爆の悲惨さを伝える資料館への児童生徒の派遣事業を実施し、宣言趣意の浸透を図ります。

◎人口減少問題に関する施策
 人口減少が加速する中、国においては「まち・ひと・しごと創生法」の規定による「地方版総合戦略」推進に向けた各種支援制度を創設しています。
 本町においてもこうした動向を的確に把握し、平成27年度から平成31年度までの5年間を集中的な取り組み期間とする、「余市町まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、産業の振興、移住・定住政策の促進、子育て支援、広域連携など、余市町の魅力や優位性を生かした多様な取り組みを進め、持続可能な地域社会の形成を図ります。

◎宇宙記念館に関する施策
 余市宇宙記念館につきましては、宇宙開発や天体・自然・地球環境などの学習の場として、展示物や映像機能などのハード面の改善工夫はもとより、児童生徒を対象にした「おもしろ宇宙教室」など、実験・体験なども取り入れた各種講座や教室を実施します。
 さらに、独自の企画による特別展や講演会を開催し、余市宇宙記念館ならではの特色ある事業展開に努めます。
 また、運営にあたっては、余市宇宙記念館利用促進懇談会を通して町民や教育関係者の意見や要望を伺いながら、魅力ある宇宙記念館の運営に努めます。

3.町民と行政が連携して歩むまちづくり
◎町民と行政の連携に関する施策
 地域の特性を活かした行政運営が求められる今日、町民と行政が連携してまちづくりを進めていくことが大切です。
 町民と行政との協働の町づくりを進めるための「(仮称)余市町自治基本条例」の策定につきましては、町民参加による「(仮称)余市町自治基本条例策定委員会」でのこれまでの検討を踏まえ、条文の検討など早期策定に向けた取りまとめの作業を進めるとともに、町民向けセミナーの開催などにより、策定趣旨の周知に努めます。
 区会や各種ボランティア団体の自主的な活動は、「第4次余市町総合計画」の基本構想における基本目標の一つであり、「町民と行政が連携して歩むまち」の実現には、なくてはならない大きな「力」であることから、こうした活動がさらに活発に展開されるよう、各ボランティア組織の紹介や相互交流の機会づくりなどに努めます。
 また、町職員が地域と行政のパイプ役となる「地域連絡員制度」の充実を図りながら、地域住民と行政が共に協力し合い、地域の課題を自ら解決、決定していく地域づくりを推進します。

◎情報の共有に関する施策
 町民参加のまちづくりを推進していくうえで、情報公開と町民との情報共有は、大変重要なことと考えます。
 そのためにも、「広報よいち」の紙面の充実を図るとともに、「町ホームページ」のリニューアルを行い、よりわかりやすい情報の発信に努め、行政の透明性を高めます。
また、町政懇談会や各種説明会などにより、多くの町民と意見を交換しながら情報の共有化と情報公開の推進に努めます。
 さらに、「予算説明書」の全世帯配布を継続して行い、町の予算について分かりやすい情報の提供に努めます。

◎行財政に関する施策
 本町における歳入につきましては、地方交付税や国庫支出金など約7割が依存財源で占める脆弱な財政構造となっており、また、財政運営の弾力性を示す経常収支比率も非常に高く硬直化している状況です。
 地方財政を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続くことが見込まれますが、今後も引き続き持続可能な財政基盤の確立を念頭に、財政健全化に努めます。
 このような財政状況の中、町税は重要な自主財源であることから、課税客体の適正な把握による課税、収納率向上に向け納期内納税促進のため、引き続きインターネットを利用したクレジット納付や口座振替納税の普及を図るとともに、新たな納付環境の整備も検討します。
 また税負担の公平性を欠くことの無いよう、滞納状況の的確な把握に努め、適切な滞納整理を実施するとともに、税外収入についても、町税同様、関係各課との連携のもとに収納率向上に努めます。

◎職員の資質向上に関する施策
 地域の自主性及び自立性を高めなければならない時代にふさわしい行政運営を推進するには、これまで以上に地域の実情や、町民ニーズを的確に反映させた自立性の高い行政運営が求められており、職員は常に「地方公務員」としての自覚と「町民の視点」に立つ姿勢を有し、町民との「協働」によりまちづくりを進めるとともに、コンプライアンスに対する更なる意識向上を図らなければなりません。
 住民からの信頼される公正な町政を確立するため、各種研修機会の充実、自己申告制度、人事交流などの実施に加え、新たな人事評価制度の導入による職員の意識改革にも積極的に取り組み、組織の活性化と職員の資質向上に努めます。

◎効果的な広域行政の推進に関する施策
 広域行政の推進につきましては、小樽・余市間国道新設改修事業の推進や、北海道横断自動車道余市・小樽間の着実な建設促進、余市・共和間の早期完成と共和・黒松内間の早期着手、さらには北海道新幹線札幌延伸時における並行在来線の存続など、広域交通体系の整備について、関係市町村などと十分連携を図りながら、関係機関に対する積極的な要請活動を推進します。
 また、後志総合開発期成会などを通して、広域的な課題解決の取り組みを進めるとともに、北しりべし定住自立圏域における市町村間の広域連携や一部事務組合、広域連合などについても効率的かつ効果的な広域行政を進めます。


特別会計
1.介護保険特別会計
 介護保険は、地域包括ケアシステムの構築に向け、「第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」に基づいた事業を展開します。
 各種介護サ−ビスの利用は着実に町民に浸透しており、介護を必要とする方やその家族が安心して暮らすことができるよう自立生活の支援を基本として介護サービスの適切な提供を図るとともに、保険給付費の動向を見極めながら財源の安定確保を図り、介護保険事業の円滑な運営に努めます。
 また、本年度におきましても、包括的支援事業を実施する地域包括支援センタ−や在宅介護支援センタ−と連携し地域支援事業を展開するとともに、新しい介護予防・日常生活支援総合事業へ移行することにより、地域の実情に応じた効果的、効率的な介護予防の取り組みを行うことで、地域の支え合い体制づくりを推進します。
 特に、介護予防教室の拡充や生活支援サービスの実施など総合的な支援に努めるとともに、認知症の方や介護する家族の方などを地域で支えるため、国の「新オレンジプラン」に基づき各種施策を推進します。
 さらに、介護給付実績の分析と今後の給付需要動向を十分に見極めるとともに、制度改正による本町への影響や高齢者の生活実態などの把握に努めます。

2.国民健康保険特別会計
 国民健康保険事業は、被保険者数の減少などにより税収が減となる一方、被保険者の高齢化などにより医療費は増加傾向にあり厳しい運営状況となっています。
 こうした状況において、より一層医療費の適正化と財源確保に努めるとともに、さまざまな制度改正の動きに対しても柔軟に対応し、事業運営に努めます。

3.後期高齢者医療特別会計
 後期高齢者医療制度は、北海道内全市町村で構成する広域連合により運営されていますが、市町村が行う事務の円滑な実施に努め、本医療保険制度の適正な執行を図ります。

4.公共下水道特別会計
 管渠建設工事につきましては、昨年度に引き続き美園地区の整備と新たに栄地区の整備を実施します。
 山田ポンプ場と沢町ポンプ場につきましては、「長寿命化計画」に基づき各々、非常用発電機の蓄電池設備と破砕機の更新工事を行い適正な維持管理に努めます。
下水処理場につきましては、事故の未然防止とライフサイクルコストの最小化を図るため、機械及び電気設備の「長寿命化計画」を策定します。
 今後におきましても、快適な生活環境の確保と公共水域の水質の保全を図り、さらには、未接続の方々に対する公共下水道事業の普及啓発を行って、水洗化率の向上に努めるとともに、自主財源の確保による経営の安定化を図りながら持続可能な財政運営に努めます。


企業会計
水道事業会計
 水道は町民の日常生活を維持し、経済活動を支える基幹的な施設であり、清浄な水を常に安定的に供給することを基本責務として事業の推進を図っています。
 本年度の主な事業としましては、市街地の住宅密集地における水圧の均衡を図るために配水管の布設工事を実施し、配水管網の整備に努めます。
 また老朽化による漏水等で、たびたび給水に支障をきたしている箇所について配水管の更新を実施し、効率的な維持管理に努めます。
 一方、水道事業の財政状態につきましては、人口減により有収水量が減少していることから、さらなる経費削減を図り、経営の効率化に努めます。
 今後とも水道事業の基本責務を踏まえ、なお一層町民のご理解とご協力が得られるよう最大限の企業努力を重ね、安心・信頼される水道事業の確立に努めます。


む す び
 以上、平成28年度における町政執行の基本的な考えと、その政策の概要を申し上げました。
 町民と行政が連携し、主人公たる町民が幸せを実感できるまちづくりを目指し、職員と一丸となって最善の努力を傾注していきます。
 議会議員各位ならびに町民皆様の深いご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。



平成28年度教育行政執行方針
 平成28年第1回定例会の開会にあたり、余市町教育委員会の所管行政の執行に関する主要な方針について申し上げます。
 今日、人口減少が加速し、少子高齢化に加え、情報通信技術の発達や国際化の進展など、社会が急速に変化する中で、本町の将来を支える力を備えた、心身共に健やかな人材を育成することが重要な課題であります。
 教育の根幹は、「人づくり」であり、自らの知恵と行動力を発揮して、新しい時代を切り拓くための問題解決能力を備え、柔軟な思考力と、他者との関係を構築できる人材を育てるための重要な基盤として、さらなる教育の充実に取り組みます。

 学校教育では、児童生徒それぞれの個性を大切にするとともに、社会で活きる実践的な力を養うための教育の推進として、確かな学力の習得、豊かな心、健やかな体をバランスよく育む、調和のとれた教育活動の一層の充実に努めます。また、学校・家庭・地域が一体となって、さまざまな課題の解決に努めるなど、子どもたちの確かな成長をもたらす教育を推進します。
 社会教育では、生涯学習社会の実現のため、自主的・自発的に、自分に適した手段・方法によって学び続けることのできる機会の提供に努めます。
また、町民が健康で心豊かに生きがいをもって、楽しみながら学び、経験や知識を地域に生かすことのできる環境づくりを推進します。
 以下、余市町教育委員会として、7つの重点目標を掲げ、取り組みます。

1.自ら学び自ら未来を切り拓く学習指導の充実
 変化の激しい社会において子どもたちが自立し、たくましく生きるために必要な力を身につけるためには、基礎的・基本的な学力をしっかりと習得させ、それらを活用できる確かな力を育成することが極めて重要です。
 児童生徒の学力の状況を的確にとらえ、その分析と検証により、子どもたちが分かる喜びを実感し、学ぶ意欲が高まる授業改善を行うとともに、きめ細かな指導や支援の充実に努めます。
 また、望ましい生活習慣の定着に向け、学校と家庭が互いに連携しながら、基本的な生活習慣と学習習慣の定着に取り組みます。
 学校生活や学習上に「困り感をもった児童生徒」さらには、「通常の学級に在籍する特別な支援を必要とする児童生徒」に対し、個に応じた適切できめ細かな教育活動を支援するため、学習支援員等を効果的に配置します。
 特別支援教育につきましては、教職員の共通認識のもと各学校の特別支援教育コーディネーターを中心に、関係機関との連携を図りながら、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた適切な支援に努めます。
 外国語教育や国際理解教育につきましては、外国語指導助手2名を引き続き配置し、「生きた英語」による児童生徒のコミュニケーション能力と国際感覚の養成に努めます。
 ICT教育につきましては、情報化社会に適切に対応できるよう、情報機器の充実と活用能力の向上を図るとともに、インターネット上のトラブルを未然に防ぐため、家庭との連携や安全教室の実施等情報モラル教育の充実を図ります。
 学校運営につきましては、学校評議員会や学校評価制度の活用を図り、学校だよりや教育活動の地域公開などをとおして、保護者や地域住民への情報提供を行うとともに、地域に根ざした教育活動に取り組みます。
 また、学びや育ちの連続性を重視し、小中学校連携の強化に努めます。
 教育の質を確保する観点から、教職員が児童生徒一人ひとりに向き合う時間をより多く確保する学校体制の整備に努めます。
 さらには、外部教育研究機関が行う各種研修会への積極的な参加を促進し、学校組織の活性化と教職員の実践的指導力の向上に努めます。

2.思いやりと自ら律する心を大切にする生徒指導の充実
 本町の未来を担う子どもたちが、自らの存在感と将来に対する夢や目標をもち、心身ともに健康で豊かな生活を送るための基本的な生活習慣や社会性を身につけることが必要です。
 また、よりよい人間関係をつくりだすためには、互いを尊重し、ともに支え合う、思いやりの心や倫理観などをもった豊かな人間性を育むことが大切です。
 生徒指導は、児童生徒との信頼関係の構築が最も大切であり、心が通い合う人間関係を基盤として、相談体制や支援体制の強化と充実を図り、児童生徒が自信や誇りをもち、自らが判断し、行動する力を育てる指導の充実を図ります。
 不登校の問題につきましては、早期にその実態や要因を的確にとらえ、児童生徒や家庭の抱える問題を解決することが重要です。スクールカウンセラーを引き続き配置することで、相談体制の充実と支援体制の充実を図り、専門的な立場からの適切な助言や支援を行います。
 また、引き続き、適応指導教室「しーがるず」を開設し、指導員による小中学校の巡回相談を実施するなど、不登校及び不登校傾向の児童生徒の学校復帰に向けた指導や支援を行います。
 いじめ問題につきましては、昨年、制定した余市町子どものいじめ防止条例に基づき、子どもたちが安心して健やかに成長することができる環境づくりを総合的に推進します。
 また、いじめを絶対許さない環境づくりを学校運営の根幹に位置付け、「いじめの実態調査アンケート」等の結果や分析を積極的に活用するとともに、いじめをはじめ10の教育の重要課題を掲げ、その達成に向け、教育行政・学校・地域・家庭が一丸となって取り組む「ゼロ キャンペーン」の一層の推進を図り、いじめの早期発見と早期解決に向けた取り組みを推進します。
 教職員による体罰や体罰と感じさせるような不適切な指導が行われないよう、教職員の意識の改革や自覚を促すとともに、研修体制を確立し、児童生徒にとって充実した学校生活となるよう、適切な生徒指導の確立に努めます。

3.生命を尊ぶ心を大切にする健康・安全教育と教育環境の整備充実
 子どもたちが心身ともに健やかに成長するためには、自分の生き方を主体的に考えることができる力を育成し、命を大切にする心や思いやりの心を培いながら、心身をたくましく鍛え、健康で安全な生活を送るための資質を育むことが大切です。
 すべての教育活動をとおして、生命の尊さや安全に行動する習慣など、健康教育と安全教育の充実に努めます。
 非行・犯罪被害の未然防止につきましては、学校における「指導体制や相談体制の強化」「危険回避に関する教育など防犯教室や防犯訓練の実施」、「性や薬物に関する指導」の充実を図るとともに、積極的に保護者への情報提供や啓発を行うことで学校と家庭の連携を図ります。
 交通安全につきましては、安全マップを活用した意識啓発や交通ルール等の指導を徹底し、通学路における安全確保に努めます。 
 学校は、児童生徒が安心して学ぶことができる良好な環境でなければなりません。引き続き、室内空気環境測定などを実施し、安全性を確保するとともに、学校施設における非構造部材の耐震対策を促進し、施設の適切な維持管理に努めます。
 学校保健では、本年度から児童の歯の健康づくりに向け、小学校全校において、フッ化物洗口を実施いたします。
 学校給食につきましては、学校給食調理場の環境改善と衛生管理を徹底し、安全で安心な給食の提供に努めます。
 地産地消を推進し、学校給食を生きた教材として使用することにより、食の重要性への理解を深めるとともに、食育をとおした望ましい食習慣を形成するための指導の充実に努めます。
 学校図書館につきましては、学校図書の充実とあわせ余市町図書館との連携により保有図書の有効活用を図ります。
 子育て・教育支援の一環として、教育にかかる経済的支援を継続し、均等な教育機会の確保に努めます。

4.地域貢献に向けた学習機会の提供
 生涯学習社会の構築には、町民が生涯にわたっていつでも学ぶことができ、習得した知識・技能が適切に評価され、その成果が地域貢献に活かされることが大切です。
 成人教育につきましては、人間性・社会性を活かしながら、豊かな人生を築くために、ニーズに応じた学習機会の提供に努めます。
 高齢者教育につきましては、健康で生きがいのある充実した生活のために、学習機会の充実を図るとともに、豊富な経験に基づく知識を地域に生かせる環境づくりに努めます。

5.青少年の健全な育成に向けた環境づくり
 健全な心身の発達の基礎を培うためには、家庭・学校・地域社会が連携して、健全育成のためのさまざまな体験を通し、青少年に良好な環境づくりが大切です。
 障がいのある子どもたちには、学校外における各種体験活動の充実を図りながら、関係団体と連携した支援ボランティアの育成と交流機会の提供に努めます。
 放課後の子どもたちには、安全で安心な活動拠点を確保し、地域住民との連携を進めながら、多様な体験活動や学習機会の提供に努めます。
 家庭教育につきましては、子育て体験事業を通して、家庭の教育力向上と子どもとのふれあいの大切さを感じてもらうとともに、関係機関と連携して子育てに関する情報の提供に努めます。

6.芸術文化活動の振興と文化財の保存と活用
 創造的な芸術文化活動の振興には、社会教育施設が有機的連携を図りながら、それぞれの機能を活かした事業活動に関する情報提供を行うことが大切です。
 公民館につきましては、潤いのある文化の高揚のため、効果的な運営を図りながら、社会教育関係団体と連携し、発表、鑑賞、創作機会の提供に努めます。
 図書館につきましては、「子どもの読書活動推進計画」に基づき、学校図書館や関係施設、ボランティアとの連携を図りながら読書普及活動を推進していくとともに、地域の情報拠点として魅力ある図書整備の継続に努めます。
 歴史や伝統文化を次世代に正しく伝えていくため、郷土の歴史に関する資料収集と、文化財施設の適切な保存と管理を行うとともに、埋蔵文化財や町内文化財資料の有効な活用に努めます。

7.体力向上と健康増進のためのスポーツ活動の振興
 スポ―ツを通して心豊かに健康で充実した生活を続けるためには、子どもから大人まで、生涯に亘り日常的にスポーツに親しむことのできる環境づくりが大切です。
 子どもたちが所属するスポーツ関係団体と連携し、ニュースポーツを通して世代間交流に取り組むとともに、子どもたちの体力の保持増進に努めます。
 健康・体力や精神力を維持し、豊かな老後を築くため、町民にスポーツ活動を奨励するとともに、スポーツ関係団体や指定管理者と連携し、スポーツの振興と健康増進に努めます。

 以上、本年度の教育行政の執行に関する主要な方針を申し上げました。
 余市町教育委員会としては、関係機関や団体はもとより、家庭や地域との連携を図りながら、本町の未来を担う子どもたちの確かな学びや豊かな心を養成し、健やかに成長し一人ひとりの町民が生きがいを感じながら学び続け、豊かな人生を送ることができる生涯学習の町をめざした教育行政の推進に全力で取り組んでいきます。
 議員ならびに町民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

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