町角シヨット 平成18年10月9日
       ☆爆弾低気圧の被害☆

 今年は台風が2度、来襲しましたが、台風被害は、ほとんど無く、ラッキ〜!と思っていたのですが・・・・

 今回の低気圧によって、かなりの被害が発生してしまいました。
陸上競技場は、やはり、風が強いようで・・・・ナナカマドの枝も折れてしまいました
 
この手の災害が発生しょうとする時、役場では担当課(総務部企画課)は泊まり込みをしています。午前6時台に役場に行くと、無線からは、状況報告と、応援要請をする内容がひっきりなしに入って来ます

 
8日の午前6時には、すでに飛んだハウスも見受けられました

8日、午前7時台。立ち木が倒れ、町道をふさいでしまいましたが、まもなくして、町のショベルが到着。チェーンソーで切断して、脇に押して、道路を確保
 

 

 風は、7日・土曜日、午後から強く吹き始めました。
 天気図を見れば、三陸沖にあった低気圧のヘクトパスカルは960台。根室沖に来ても、970台でした。
 ニュースでは、釧路地方で風速42メートルとの事でしたが、余市町において、平成16年9月の台風18号では、最大瞬間風速は43メートルを記録。この時の中心気圧は968ヘクトパスカルでしたので、今回の低気圧によっても、さぞ、多くの屋根等が飛んだのではないか?と想像しています。

 
町内を走っていたら、看板も・・・町の看板だったので、拾って、役場に届けました。一応、針金で固定されていたはずなんですが・・・
 
                        
風で転がった・・・・
 今回の低気圧は、とにかく風が強かった。そして、なんといっても長時間に渡り、吹いていて、なんとか収まって来たのは、9日の午後9時以降でした。

 アメダスの風速記録では、7日は二桁までは出ていませんでしたが、日付が変わり、8日の午後から10メートル、11メートルの記録が出るようになっていました。
 消防署の計測では、8日の午前1時に最大瞬間風速で25.4メートルを記録したそうです。

 
              
8日の午前の浜中海岸
 8日の午後からは、『屋根が飛びそうになっている』との通報も入るようになり、また、雨はさほどでもありませんでしたが、満潮時と高潮の影響で、小川が流れず、一部の畑では冠水もしていました。
 


 
登川。ここも水が集まる所です・・・・カモちゃんも、強風で飛べないでいます

  
田川橋より下流方向            田川橋より上流方向
 
余市町での降水量はあまり多くなかったのですが、余市川は赤井川の降水によって、水位が上がります。浚渫作業をした関係で、流れは良くなっているはずですが・・・・あふれる寸前になっています
 
                     ここでも、カモちゃんが・・・・

余市川の水位が上がると、それに繋がる、小川の水位もあがります。野球場裏の公園川。こっちも、あふれる寸前です

 

 8日、午後1時頃、突然、停電となりました。黒川町の駅横の踏切近辺で電線が切断したようで、山田・美園・入舟・朝日・浜中近辺が停電となりました。
 1時間ほどで復帰しましたが、この地域には役場もあり、役場も停電になると、代表電話しか使えなくなってしまいます。
 また、当日は東中学校で学校祭をやっていましたが、こちらも、中断してしまったそうです。

 
9日、午後撮影。余市フィッシャリーナにも、多くの流木が流れついてしまったそうです。また、潮位が上がった事により、桟橋もひっかかっています。
 
          この場所は、海の側で家庭菜園が、潮でダメになっていました
 海の網も、それなりの被害が出たようですが、漁業関係の被害の確認は出来ませんでした。

 今回、一番影響を受けたのは、やはり収穫直前だった農作物です。

 
 8日の朝には、すでに飛んだハウスもあります。また、リンゴも落下していますが・・・・。また、ブドウも落下しており、さらに長時間にゆられたために、フサがバラバラになっています。
 さらに、驚いた事に、川沿いにある畑では、海から2キロくらいの距離の所でも、ブドウを食べたら、ショッパイ。です。つまり、海の塩がかなりの広範囲で広がっていました。

 収穫的には、半分以上、終わっていましたが、品種的に、千両ナシ、ハックナイン・フジ系のリンゴ、さらには、ブドウの被害もかなりありました。
 前回の台風の時は、まだ生育途中だった事もあり、一粒の重さはさほどなかったのですが、今回は、収穫直前という事もあり、一個の重量が重たいものから落下していました。

わが家の千両ナシです。落下率は80%くらでしょうか。まぁ、ナシは重たいですから・・・・
 
                     
ナシの木も倒れてしまいました

樹齢90年?の“緋の衣”は、しっかりと立っています。まぁ、中が空洞だから、風が抜ける?リンゴの落下率は50%くらいかなぁ。
風の吹く方向によって、被害のある所と無い所があるのですが・・・わが家の場合、どっちから風が吹いても、遮蔽物が無いので、他の場所よりは、被害が多いです。
 


ハウス関係は、全壊したハウスはさほど多くないようですが、一部損壊や穴の開いた所はかなり多かったです。ただし、収穫物としては、今月一杯という事で、終わりに近付いていたという事。また、夏場の野菜高騰により、例年よりは売上は良かったようで、果樹農家よりは“良い”という事になるのかなぁ・・・・
 

 

 
栄町のこの場所は、海から直接風が当たる場所になっていました。また、大浜中国道沿のコンビニ前には、海から砂が上がっていました。お店の方に話を聞いたら『ここまで砂が上がった事は、初めてだった』そうです

 

 余市町の過去の事例では、風は南方向から吹いたのですが、今回は、北風でした。
 北風という事もあり、風は、川沿いに走ったようで、町内の走る、余市川・ヌッチ川近辺の被害が多かった事。また、海から直接風を受けた所は、被害が多かったです。

 さらに悪い事に、今までの流れからして、棒杭を南側に対応していた事もあり、反対側から吹いた事により、役目を果たしていなかった。という結果となってしまいました。

9日、午後から北海道議会議員の作井道議が一人で調査に来たので、数カ所、同行しました。
 
この畑も、かなりの被害があったようです。あと、10日くらい遅かったら、収穫もほぼ、終わっていたんですがねぇ・・・・


余市高校の園芸科の施設でしょうか。屋根が飛んでいて、業者さんが修理をしていました。作井道議も、ハシゴを登って・・・・
 

 
 屋根の状況は、こんなようになっていました。ここでも、屋根の鉄板が飛んでいました。どちらも、ヌッチ川沿いです。



 余市町の農産物の被害としては、けっして少なくない被害でしょうが、北海道の農産物関係の売上の中で、果樹の占める割合は、5%にも満たない状況です。
 町として、また、各農家としても被害はけっして少なくないですが、今後の制度も含めて、どれだけ道が面倒を見てくれるのか?という事は、未知の領域です。まして、今回、道東方面の被害の方が甚大であり、北海道としても、そちらの方に目が向くでしょうからねぇ・・・・・

 災害に強い農家、そして、災害が発生しても、一時産業が続けられるような行政が、今、求められているのではないか?と考えています。

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