No63・14年9月17日掲載
   ☆農作物に対する安全宣言☆
  8月30日付け、各社報道により、北後志衛生施設組合よりだされたし尿汚泥より、基準値を越えるカドミウムが検出された。との報道がされました。
  北後志衛生施設組合では、昭和45年の施設可動以来、くみ取り式トイレから収集されたし尿を処理し、排出された汚泥を肥料として、町内農家でつくる利用組合に引き渡し、肥料として使用されていました。
  農作物への影響が最も懸念されておりましたが、本日開催の第3回定例会において、町長から、この件に関し、行政報告がされました。以下、その全文です。


月日 平成14年9月17日・火曜日
場所 余市町議事堂(平成14年余市町議会第3回定例会)にて

§北後志衛生施設組合し尿処理施設から排出された脱水汚泥について§

  北後志衛生施設組合し尿処理施設から排出された脱水汚泥につきまして、行政報告を申し上げます。
  この度、北後志衛生施設組合し尿処理施設から排出された脱水汚泥より、肥料取締法で定められている基準値以上のカドミウムカ検出されたことにより、従前よりこの脱水汚泥を推肥として利用されております地元農家の方々,更には町民、議員各位に対し大きな不安を与え、また、ご迷惑をお掛け致しましたことについて、町行政を預かる者として深くお詫び申し上げる次第でございます。
  ご承知の様に北後志衛生施設組合し尿処理施設につきましては、北後志5ケ町村のし尿及び浄化槽汚泥を衛生的に処理すべく、昭和45年4月より広域的な中で開始されており、また、当該し尿処理施設の処理方式につきましては、活性汚泥法、嫌気性消化処理法及び凝集沈殿法により処理を行っているところでございます。
  この処理過程において生じる汚泥につきましては、脱水汚泥として施設開設以来今日まで地元農家の皆さんに土壌改良材という形で無償提供していたところであり、これら成分分析につきましても定期的に検査を行っていたところでございますが、しかしながら土壌改良材としては認められず、今般、新たに肥料取締法に基づく普通肥料として国への登録手続きを行うべく、脱水汚泥の成分分析を検査機関に委託しておりましたところ、カドミウムの含有数値が肥料取締法で定められております「し尿汚泥肥料」の基準数値5r/sを越えた5.7r/sが検出されたとの電話報告が委託先の検査機関より組合宛てにあったものでございます。
  現在、北後志衛生施設組合ではこの報告数値を受け、脱水汚泥の農家への搬出を停止するとともに、再度、脱水汚泥の成分分析を実施しており、又、基準を超えた原因につきましても調査を行っておりますので、町と致しましても今後、北後志衛生施設組合とも十分連携を図りながら、し尿収集処理業務等に支障が生じないよう対応をして参りたいと存じます。
  又、今回の基準値を超えたカドミウムの検出は、本町の基幹産業であります農業に甚大な影響を及ぼすものと大変懸念していたところであり、町と致しましては、早速これら脱水汚泥を推肥として使用しておりました農家の土壌、農作物の成分分析を検査機関に依頼したところであります。
  なお、検査の対象と致しましては、脱水汚泥を推泥として使用している
全19戸の農用地土壌と、農作物につきましては既に収穫が終了している
2戸を除く17戸の農家より、それぞれ検体を採取し検査を行ったところでございまして、この度、検査機関より検査結果について報告を受けたところでございます。
  先ず、農用地土壌につきましては国の定めております「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律施行令」ではカドミウムについては指定要件が主食である米においてのみ定められておりますが、他の作物には定められておりません。
  この要件1mg/s以下に当てはめますと、今回、検査した
土壌につきましては、全検体において基準値以下となったところでございます。
  又、農作物の検査結果につきましても
全農作物よりカドミウムは不検出との報告がありましたので、町と致しましては、さらに安全を確認すべく長沼町にございます北海道中央農業試験場に解析を依頼しておりましたところ、農作物は全て「安全」であり全く問題ないとの回答を頂いたところでございます。
  今後におきましては、安全で安定的な農業経営が確立できるよう北海道中央農業試験場をはじめ関係機関と十分な連携を図りながら、本町農業振興の発展に努めて参りたいと存じますので議員各位におかれましては、特段のご理解をお願い申し上げまして行政報告と致します。


 以上の通り、
公的機関の調査と見解により、余市町の農作物については、『安全である』という宣言が出されました。

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