参加報告 平成18年7月9日UP
     ☆地域の高校を語る会☆

 余市町議会が呼びかけをした、『高校教育のこれからと地域の願いを語る会』が開催されました。

 
呼びかけ文章
 北海道教育委員会は6月19日、今後の高校教育のあるべき姿と高校配置のあり方に関する方向性として、新たな「高校教育に関する指針」(案)を公表しました。
 その内容は、『高校教育推進検討会議』からの答申をもとに本年2月に示した素案をより具体化し、「望ましい学校規模」を素案と同様4〜8学級とし、
@三間口(1学年3学級)の高校は近隣の高校と再編する。
A二間口以下の高校は、中卒者数や地元からの進学率、通学区域内における同一学科の設置状況などを総合的に勘案し、順次、再編整備を行うことなどが盛りこまれました。
 「(案)」のとおり再編整備が進められた場合、北後志管内(余市・仁木・古平・積丹・赤井川)から道立高校が姿を消すことが懸念されます。こうした指針案の発表を受けて地域は何をなすべきか、また少子化時代の高校教育のあるべき姿とはなど、多様な意見交換の場として『高校教育推進検討会議』アドバイザーの北海道大学大学院教育学研究科 横井敏郎助教授をお招きし、"高校教育のこれからと地域の願いを語る会"の開催を企画いたしました。
 自治体及び教育関係者を初め、町民の皆様多数のご参加をお待ちいたしております。

日 時  7月8日(土)午後2時から4時30分まで
場 所  余市町中央公民館 301号会議室

内 容  
@基調講演
講 師  横 井 敏 郎  氏
北海道大学大学院教育学研究科助教授
  北海道高校教育推進検討会議アドバイザー
A懇談会
発言者 教育長や学校関係者などから
 5〜6名程度を予定(依頼中)
B質疑応答

語る会開催呼びかけ人代表 
        余市町議会議員 安宅 俊威(余市町議会議長)
                渡辺 正治(余市町議会副議長)
                納谷 準一(明政会会長)
                吉田  豊(新自治研究会会長)
                熊倉 義城(共産党議員団団長)
                白川栄美子(公明党代表)

 
余市町議会の各会派の代表者が呼びかけ人でしたので、受付も各会派の代表者がやっていました。

次第 
1.開会
2.語る会開催呼びかけ人代表 余市町議会議長 安宅俊威
3.基調講演 『地域からの高校づくりの展望を求めて』
       北海道大学大学院教育学研究科助教授 横井敏郎 氏
4.北後志5町村の教育長の考え方
5.質疑応答
6.閉会


 さて、この件については、自分の議会予定で告知をしていましたが、“会”の開催をきめたのが6月定例会の後でした。
 これは、余市祭や定例会があった事、さらには、講師の方の予定がはっきりしていなかった事があるようで、時間が無い事もあって、主催としては、余市町議会が受けることになりました。
 この背景には、このままでは、北後志に公立高校が無くなってしまう。という危機感からです。
一人だけ、ラフ〜な格好でしたが・・・
 
      産建委員長もラフな格好でした。産建の正副委員長はいいかげん(??)

 現在、北後志にある3ツの高校がありますが、
古平高校 1間口高校で普通科。
 定員は大幅に割っている。積丹町の奥地から通学する高校生は、バス路線(時間)の関係があり、古平以外に高校に通うとすれば、下宿等をしなければならない、特例として、現時点では認められている。

余市高校 普通科1間口 園芸科1間口
 2年連続して単独学科として新入学生20名を割っており、本来の規定で行けば、19年度は募集停止となるが、とりあえず、先延ばしになっている。
 また、北海道教育委員会の方向として、1学年4間口編成という事で、1学年4間口以上の教室数を確保しているのは、余市高校のみで、古平・仁木は該当しない。


仁木商業 商業科2間口 
 毎年の入学者数は60〜70名と、安定しており、卒業時のいわゆる“浪人”はほとんど無い状況。ただし、基準の商業高校が小樽商業で隣接している。

 まぁ、こんな感じで、どの高校をとっても“帯びに短かしタスキに長し”である事には、違いないです。
安宅議長と渡辺副議長。両名とも8期目のベテラン議員です。 
 
                       本日の司会進行は渡辺副議長です
 さて、今回の企画は、時間が無かった事もあって、余市町の議会の各会派の代表者が“呼びかけ人”として、名を連ねましたが、結果としては、出席者数も多くなく、特定の政党関係者が多かったのは事実でした。
 また、これから高校を選ぶ子供を持つ保護者の出席は無く、どちらかといえば、子育てを終わった世代が多かったです。


 後半の各町村の教育長の考え方の方向性としては、『どの高校と言う訳ではなく、北後志という地域に、一つは残してほしいし、中学卒業者数としても、4間口(40人×4クラス)が、確保出来る人数はいる。』という事でした。
仁木・赤井川の議長も出席しておられました。
 
              5町村教育長と仁木町長、余市助役も参加していました。
 さて、高校問題は、中学からの進学率を見た場合、私立高校も含めれば、ほぼ100%に近いものがあります。
 会の中での質疑というか意見としては、『30人学級』『小学区制に戻せばよい』等の意見が出されてしまたしが、個人的には、小学区制や30人学級にしても、地域の高校が残れるのか?とは、そうは思っていません。


 確かに、30人学級や小学区制は、入学を考える一つの基準にはなります。ですが、基本的には、選ぶ高校が、応募する本人のニューズに会っているのか。ではないでしょうか。
 高校から、明確に目的を持って入学する子供とそうでない子供がいて、明確に目的を持って『◎◎の資格がほしい』として商業科や工業科を選ぶ。または、その中で、得意のスポーツをしたいので。という事で、それ以外の大半は『大学に行く』とのことで、レベルの高い大学に入るためには、レベルの高い高校を選ぶ。という構図になっているのではないでしょうか。
 その目的にあった高校であれば、小樽でも、札幌でも行かせる。という事になるのではないでしょうか。
 地域には高校が必要だという考え方。また、本人の希望とは別に、家庭等の諸事情によって、地元高校に行かざるを得ない。という場合もあるでしょうが、それこそ、高校も義務教育にする。というのであれば、別ですが、そうでないと感じています。

 今の高校問題は、地域として考える事情と、入学する親子の事情とが一致していない。という問題点のズレが根本にあると思っています。
 
主催者を代表して安宅議長の挨拶          講師の先生の講演
 

 では、その問題解決には、何が必要なのか?という事ですが、私は、高校自身の問題と感じています。

 たまたまですが、私も、高校入学を迎える子供がいますが、子供は子供で情報を仕入れる。また、親も保護者間で情報交換をする。そして、高校で終わるのか、大学に行くのかで進路を決める。
 その中で、職業科の場合『うちの学校は、卒業時の就職は100%です』。普通科の場合『毎年、北大にも合格者を出しています』となれば、必然的にその学校を選ぶ事になるのではないでしょうか。

 無論、古平高校のように、公共交通機関の関係で、その学校にしか行けない。という地域もあるでしょうが、その問題は、今も昔も同じであるはずです。


 
                          
会場からの質疑応答 
 余市町でも、いわゆる僻地校といわれる学校が3校あり、その中の一つである、豊丘小学校が、閉校する事が、決まっています。
 その一番の理由としては、入学者数がいない。というものです。

 豊丘小学校は、古い歴史があり、入学式・運動会等の行事は、地域の方々も参加する学校ですが、閉校の声が強かったのは、保護者からの声でした。
 『あまりにも小規模過ぎで、中学校に行くと大規模校となり、子供が学校に馴染むのに時間がかかる』との声が強くなったからです。さらに、今後の新入学予定者も見込めない。という事もあります。
 小規模校の良い所もあるでしょうが、保護者としては総合的に考えた結果だと思っています。


 無論、高校問題と小学校問題を同一に考える事はありません。ですが、高校は義務教育ではない事から“選ばれる”ものであって、選ばれるように、一番努力しなければならないのは、学校自身、そして、その時代に通学している保護者と生徒だと、私は考えています。


 平成15年8月に選挙が行われ、改選後の委員会編成で、私は、総務文教委員会所属になりました。
 時期は忘れましたが、この委員会の中で、『余市高校のバス路線廃止について』の報告がありました。
 余市高校前は、豊丘線と余市高校前から出るバス路線がありましたが、乗降客の減少によって豊丘線は、だいぶ昔に廃線となっていました。そして、余市高校も入学者数の激減によって、結果として、乗降客の減少という事となり、余市高校線の廃止がバス会社から余市町に通達され、委員会に報告されたものでした。

 バス会社の提案としては『朝の一便は、学校のある日に、駅前から一便だけは運行する。学校の終わりは、現在も国道経由の小樽行きに乗るために問題はない。』との事でした。
 この委員会で、私は「バス路線廃止に伴い、余市高校のPTAは了承したのか」と質問した所『了解した』との事でした。
 実際に利用する側の立場であるPTAが『了解した』との事であれば、私としては、これ以上、問題提起をする必要も無いと思い、それ以上の質疑はしませんでしたが、この時、「これで余市高校の生徒減に拍車がかかるだろうなぁ」と感じていました。

 なぜなら、それを別な所で体験していたからでした。

道議会議員では小樽の花岡道議が参加をして、発言していました。 
 
会とは関係ありませんが・・・公民館の一部ですが、この場所にハト?が卵をだいているそうです。

 高校と大学では、また少し、話しは違いますが、私は紋別市にあった、道都大学を卒業しました。
 当時、紋別市には“国鉄”がありましたが、JRになった時に廃線となってしまいました。
 大学の場合、全国から募集をしますが、『JRも無い町に、どうやって行くのか?』という事です。
 結果としては、近年の景気動向もあるのでしょうが、学生が集まらず、紋別市を撤退して、大学発祥の地でもあった北広島に移転してしまいました。


 まぁ、大学と高校は必ずしも、同一では無い事は、理解していますが、余市高校の場合は、通学バスはあっても、バス路線としては無い事は、やはり、応募する時に影響するでしょうし、さらに、学区としては、現行としては一応、中学区制となっていますが、全道から募集しなければならない状況である事から、これは、影響が無い。とは言い切れないと感じています。


 さて、北後志3高校は北海道の基準に当てはまらない。のですが、では、このまま指をくわえて、静観しているのか?という事にはならないので、今回の企画となったのですが、前掲のように、基本的には、高校という組織、教員・生徒・保護者が一体となって、変わらなければ、地域では生き残って行けないでしょうし、あくまでも、その姿勢に、地域や卒業生が共感して、運動を盛り上げて行かなければ、本当に運動にならないと、私は、そう感じています。

 ところが・・・・

 3カ月程前に『ある高校関係者が『北後志3校のうち、1校は残る事になっている』と話していた』という話を聞きました。
 まさかねぇ〜。と思っていましたが、先日、とある所で、ある高校関係者とその高校の卒業生が話しているのが聞こえて来ました。その内容は・・・・
『うちの学校が無くなる訳ないじゃない。うちは残るよ。』との事でした。


 本当にそうなのでしょうか?なぜ、そう言い切れるのでしょうか?では、どんな努力をしているのでしょうか。
 どの高校においても、条件は同じであって、有利な点は、どこも無いはずです。


 そんな事を強く感じた、語る会でした。



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