独り言・平成14年12月15日
  ☆リサイクル裏保証問題について☆

 12月12日の北海道新聞夕刊・全道版、並びに翌13日朝刊・後志版に、『北後志衛生施設組合が委託料6000万円を“裏保証”業者「提訴も」』との見出しで、報道がされた。
 またまたやってくれた。というより、なぜ故、北後志衛生施設組合を舞台としてこんなに問題が出るのであろうか?
 平成12年に発生した汚泥委員会。本年はカドミの問題。そして、今回の問題と、すべてその舞台は北後志衛生施設組合である。
 確かに、汚泥問題は、その事柄が発生した大半は、前町長時代であり、現大谷町長に責任がある。といえば、それはかわいそうである。が、しかし、今回の問題は、平成11年からであり、大谷町長になってからの事項である。

 さて、問題の出所は、資源リサイクルにかかわるものであり、余市町としても、平成11年からこの事業が始まった。

 まず、確認しておかなければならない事は、これは北後志衛生施設組合に係わる事務組合の事である。
 余市町を含む、北後志にある、積丹町・古平町・余市町・仁木町・赤井川村の5カ町村では、経費削減を目的として、事務の効率化を目指し、事務組合として、ここで作業を取りまとめて行う事としている。
 北後志衛生施設組合の事業としては、ゴミの焼却とトイレの汲み取り(浄化槽の汚泥を含む)であり、これに、リサイクルが加わっている。

 各町村の割合は、人口等の割り振りで行われ、余市町の場合、北後志衛生施設組合でかかる、総体費の約58%を持つことが取り決められている。



 さて、今回の新聞記事、並びに組織について、いくつか、誤解を招く恐れがあるので、若干の解説を入れたい。
 北後志衛生施設組合
   組合長 大谷余市町町長 
        以下、4カ町村首長が理事となる。
   助役  伊勢助役(元余市町役場職員、退職時役職・経済部長。
       14年度から就任)
       ※余市町の助役は関係ありません。
   議会  北後志5カ町村の正副議長が入り構成。
       議長は野呂栄(余市町議会議長)
 組織の運営
   各町村の負担割合によって、出された負担金によって運営。
   各町村の負担金は、各町村の議会を通過して、措置される。

 議会
   組合議会として、年に数回、実施され、次回は12月20日の予定

↓北後志衛生施設組合・事務所


 新聞記事について
1,委託業者・北後志リサイクル組合
 余市町3社と古平1社の合計4社で組合を作り、北後志衛生施設組合からの事業を委託。尚、立ち上げて的には、行政主導で立ち上げられたもの。

2,記事中の『本年度1億5542万円を支払うが、契約書は予算額の9739万円で作成したい。』
 このどちらの金額も、北後志衛生施設組合と北後志リサクイル組合との1年間の契約金額であり、14年度、余市町としての負担金額は約6000万円弱。尚、余市町か北後志リサイクル組合と直接契約をする訳ではない。

3,記事中の『10日、11日両日の余市町議会の一般質問で答弁を求められた大谷町長は『構成町村で協議中のため、組合長の立場では答えられない』と述べるにとどまり・・・・・』
 余市町長は、町長と組合長という二つの立場がある。そして、議会ルールとしては、直接的に契約や事務の執行をしたものについては、答弁を求める事が出来るが、余市町としては、負担金を北後志衛生施設組合に出し、施設組合で契約をしている以上、その書類等は、施設組合で保管しており、質疑の対象外となる。
※契約は、北後志リサイクル組合と北後志衛生施設組合で行われている。つまり、委託料の算出については、北後志衛生施設組合で行っており、役場の民生部では、直接対応している訳ではない。


↓北後志リサイクルセンター(収集所)

 さて、今回の問題については、記事の中に『補正予算での積み上げを条件にした契約は昨年度も行われ・・・』とあるように、実は、このウワサは昨年からあったのであった。
 そして、14年度が始まった当初からも、昨年に続いてウワサとして出ていた。


 これに対し、自分としても、真実はどうなのか?という事で、12月2日から5日の期間で開催された、平成13年度決算特別委員会において、『リサイクル収集量は決算書に記載があるが、余市町としては、この事業にいくら出しているのか?』と資料要求をした。
 以下の数値は、決算委員会で提出された資料と12月定例会でもらった答弁より筆記した数値等であり、過去の数値については、収集料と委託料(余市町分のみ)は以下の通りとなっている。
       ゴミの料金   余市町の委託料
平成11年   45トン     1446万円
平成12年  295トン    3352万円
平成13年  801トン    4396万円
平成14年   不明     約6000万円弱
※14年度の委託料については、当初予算から割り出したもので、確定数値では無い。


 そして、決算委員会においては提出された資料を元に、「量が3倍近くになっているが、料金的には量が3倍だから、委託料も3倍。とは言わないが、なぜ、1000万円しか増えていないのか?」と町長に質問をした。
 この時の答弁としても『コストの削減が必要。』『日本全体でも減っているし、全体の減量が必要』等々、質問の趣旨に対し、まったく理解不能な答弁をしていた。


 無論、このような意味不明の答弁をした背景には、自分が、この問題について一般質問を提出していたためであると推測している。また、最終的には、一般質問では、熊倉議員も同じ問題を提出したのであったが、自分が一般質問を提出したのは11月29日で、決算委員会で質問をしたのは12月3日。そして、熊倉議員が一般質問を提出した日は5日であり、別に、共同して出した訳はない。


 さて、自分が一連の質問をした背景には、当然、リサイクル組合側からの訴えがあったからであったが・・・・・

 そもそもリサイクルが始まったのは国の法律によるものであるが、この事業の立ち上げから、また、現在の事業内容についても、分からない事が多すぎる。
 一例として、記事の中にあった『収集車6台を購入』とあったが、一般ゴミの委託業務をしている第一清掃公社(北後志衛生施設組合から第一清掃公社に業務委託)の収集車は町が購入し貸与しているが、なぜ、リサイクルの方は、トラックを組合が購入したのか?
 そして、業者の言い分である、裏保証したという1億5千万円という金額そのものが、高いのか安いのか、分からないのが現状である。
 そして、今回の事項が、各町村長がどの程度まで知っているのか?という事も分からない。
 ただ、事実としてあるのは、当事者の一人であった北後志衛生施設組合の前助役はすでに3月末で退職している事である。そして、北後志衛生施設組合の助役人事と任命は、大谷町長が組合長として行っている事である。


 この質問は余市町の議会でも、質問出来るものと出来ないものがあり、また、役場の担当としても答えられるものと答えられないものがある。

 さて、12月定例会が10日から始まり、一般質問は10日の午後3時から始まった。1番手は自分であり、3問を提出しており、その3点目にこのリサイクル問題を提出していた。(答弁の詳細は、一般質問結果にUP済み)そして、翌日の10時から熊倉議員が行った。

 自分としては、リサイクル組合の言い分のみしか聞いておらず、あえて、一般質問の再質問の時に、「裏契約のウワサがあるが事実か?」という質問をしたのだが、もし、根も葉も無いウワサであるならば、町長は明確に、『ウワサである』と答弁をすべきであった。なぜなら、議会は公式な場所であり、町中で個人を相手に話すこととはまったく違う意味合いを持つからである。

 再質問の後、答弁調整が取られ、休憩に入った。そして、出された答えは『組合の問題であり、答えられない。』という答弁であった。以後、自分の再々質問、並びに翌日に行われた熊倉議員の再質問・再々質問についても、ほとんどの質問に対し、町長は『組合の問題であり、答えられない。』と実質的な答弁をしなかったのであった。

 さて、様々なウワサがあり、また、自分としても業者からの言い分は聞いたが、業者の言い分は北後志衛生施設組合での交渉で発生した事項あり、あえてウワサとして質問をしたのであったが、熊倉議員は、さすがに経験者という事で、かなり鋭く、厳しかった。


 熊倉議員の質問は、提出した段階で、今回の問題をズバリ質問していて、『衛生施設組合の事項だが、事は、従業員の雇用問題である。町としてどうするのか。』として、質問を行った。

 一回目の質問の答えとしては、型通りの答えだが、再質問以降、本会議場で指摘した事項は、大筋、以下の通りである。

・前衛生施設組合助役が、組合長(大谷町長)の了承を得て、話を進めた。尚、金額については、前掲の通り、9700万円の契約で、裏保証の総額は1億5500万円
・この時、リサイクル組合は町長との面会を求めたが、結果として町長とは面会をしていない。
・その後、リサイクル組合と町長との話し合いが何度か行われ、その都度、町長の回答が変わった
・11月17日以降に1600万円の追加が行われようとしたが、保証した金額とは差が有り過ぎて、交渉が決裂した。
・一部業界に対しては、落札率100%という事もしている。
・リサイクル組合との主張と町長答弁が食い違っているのは、どちらかがウソを付いているのではないか。
・この問題は裁判に発展する可能性を含んでいる。

 これらの指摘に対し町長は『業務の捕らえ方に認識の違いがある。1600万円については、量が増えた事によるもの。』との事で、大半は『衛生施設組合の事項であって答えられない。』との答弁に終始した。

 つまり、町長は答弁を先送りにしたのであったのであったが、質問に答えないでも良いものなのか?という事だが、自分としても、町長答弁に納得している訳でもないが、主要な事項は、前掲のように、町が直接事務執行をしていない事。また、質問する側のルールがある以上、そのルールを越えて行えない事。さらに、基本的に町長が答えないという姿勢に徹している事により、仮に、これ以上質問を続けても、議会の場所では進展は望めない事は明白であった。
 それこそ、すべてを解明するとすれば、100条委員会(偽証をした場合は、罰則規定がある)でも設置しなければ解決が出来ない事項である。



 だれかが、ウソをついているのか。それとも、騙したのか。もしくは、認識の違いにより、誤解が生じたのかが、分からない。
 もし、本当に町長が『知らなかった。』『分からなかった。』という事であれば、議会の場で、答弁すべきだったと考える。そして、今、町長に求められている事は、今回の事例だけでなく、全般的に、議会という場での明確な答えである。


 今後の展開についてだが、12月20日・金曜日に北後志衛生施設組合の議会が行われる。当然、この場所で、同じ質問が出された場合、今度は町長は組合長という立場で答えなければならないと推測される。
 この場で解決が出来れば、一番良い事であると思うが、仮に、決裂した場合、どうなるのか?

 あくまでも、悪までも最悪のシナリオという事であるが・・・・

 リサイクル組合が組合長である大谷町長を訴える。訴えれば、当然、来年度の契約においては、裁判中の相手と業務契約は出来ない事となる。
 新たに全町を対応出来る業者を探さなければならなくなるが、少なくとも、この作業は3月末まででは無く、1月末までに、ある程度の目安を付けておかなければならない。なぜなら、新年度の予算があるからである。。
 新年度予算書は、秘密保持のために、町外に発注されており、そのタイムリミットが1月末である。また、議会に対しての提出資料も作成しなければならず、少なくとも、2月中旬頃までには、関係書類を整えておかなければならない。
 数値的には、書類すべてに整合性がならない事は当然であるが、いかんせんページ数が多い。作成には、それなりに時間が必要であり、さらに、3月に入ってすぐに、議案の配付をしなければならない。
 仮に、今回の問題によって、これからのリサイクルについては、北後志衛生施設組合を経由せずに、町が直接契約し発注する可能性もありうるが、どちらにせよ、余市町としては、この分の予算を確保し、見込んでおかなければならない。そうでなければ、予算書が作成出来ない。
 よしんば、まったくの見込みで予算を確保しておいたとしても、予算委員会で『来年度、リサイクルの事業は、どう取り組む事になるのか?』と質問をそれた場合、『これから検討します。』では、お話しにならない。
 そうなった場合は、一昨年の港保育所問題どころではない。なぜなら、少なくとも、港保育所は予算書上では予算措置をされており、直営でやっていた事業であった。
 しかし、リサイクルについては、町で直営をするのか?また、町が業者と直接契約をするのか。はたまた、今まで通りに、北後志衛生施設組合経由で行うのかについても、極めて不透明な状況になるうる可能性を含んでいる。

 町長に取っては、20日の北後志衛生施設組合の議会が無事乗り切れるのか。そして、乗り切った場合は、これにて解決。という事になり終了。
 しかし、業者側が納得せずに、本当に訴えを起こした場合は、当然、北後志衛生施設組合の組合長が訴えられるのであって、現状では、5カ町村で負担金を出している以上、その裁判費用についても、各町村で負担となる。
 この場合、主たる問題は余市町であり、『余市町の問題なのに、なぜ、我々が負担をしなければならないのか?』と他の町村長が納得してくれるのか。そして、仮に町村長が納得しても、今度は、予算措置のために各町村の議会で補正予算の議会を招集しなければならない。
 当然、『なぜ、こうなったのか?』という質問を議員はするであろうし、各町村長はそれに答えなければならない。
 余市を含め、北後志5カ町村の議会で予算が通るのかどうかも分からないし、余市の議会では、当然、過去の経緯を含めた質問に対し、大谷町長は答えなければならない。

 それを通過しても、今度は、前掲のように来年度のリサイクル事業をどうするのか?についても、平行して行わなければならず、予算書が間に合わない。という自体になったら、それこそ、大変である。

 仮に、新年度の予算が通過しなかったとしたら、それこそ、町長不信任である。そして、この場合、政策の違いによる対立ではないので、町長自ら、進退について判断しなければならない事となる。
 もしかしたら、もっと早い時点で、不信任案が提出される可能性も十分にあるのではないか。


 今回の定例会では、この他、まったく違う問題だが、医療改革に伴い、9月30日までに提案しなければならなかった条例3本が、今回の定例会で提案された。
 本来なれば、即決しなければならないのだが、9月定例会では、改正国保税条例が否決され、9月30日に『法だから』という理由により、わずか10日あまりで再度、提案され、夜11時まで議会を行った。
 この時は、議員としても、非常に厳しい判断を迫られ、可決されたのであったが、この時、賛成会派側から、条例の内容とは全く関係のない、付帯意見が付けられていた。
 内容は『今後、提案にあたっては、万遺憾なきを期されたい』であった。つまり、条例の中身では無く、提案の仕方が悪いという事であり、それ自体が異例である。
 にもかかわらず、再びこんなやり方をされて、『はいそうですか。分かりました。』とは言えない。
 無論、この問題は担当課の責任であると事は、百も承知であるが、あえて本会議場で町長に質問をした。「今回の問題は、だれが悪いのか?」と。
 これに対し町長は『担当者。管理している部長。最終的には私の責任であり、管理不十分。』との答弁であった。
 百も承知で質問をしているのだが・・・・。そして、自分の他に、2名の議員が質問をした。
 尚、この条例については、文教社会常任委員会に付託されたが、年末年始を控え、いつ、委員会が開かれるのか決まっていない。



 どちらにせよ、北後志衛生施設組合に関する事項であり、余市町の議員である自分にとっては、推移を見守るしかない。
 そして、これは最悪のシナリオであって、そうならない事を祈るしかない。
 だれが悪いのかは、分からないが、問題は先送りにしても、なんら解決にはならない。誠意を持って、対応と解決してもらいたいものである。

 20日の北後志衛生施設組合の議会?無論、傍聴に入りますょ。ただし、余市の議員であっても、員外議員ではなく、たんなる傍聴者でしかありません。

                                平成14年12月15日作成


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