独り言 平成27年11月28日UP
 ☆議会運営委員会・先進地行政視察☆

 自分としては実に10年ぶりに本州のへ行政視察に参加しました。
 余市町の議会は、3つの常設委員会と議会運営委員会があり、委員会単位で行政視察が行われます。
 委員会の任期が2年なので、2年に一回は、先進市町村の視察に行くことが出来るという事になっていますが、行き先は国内限定となっています。
 尚、議会運営委員会にも所属していれば、4年間で都合、4回、行ける事となりますが、議会運営委員会に所属していない場合は、2年に1回。という事となります。

 ・・・・以前の議員視察といえば、大名旅行的なものもあったと聞いていますし、また、ふた昔くらいは、列車で移動して10泊。という事もあったそうです。
 ですが、今は、そんなことも無く、また、飛行機も早期割引を利用して、宿泊先もビジネスホテルです。ちなみに、今回の宿泊先も、2泊共にビジネスホテルでした。
 
千歳空港までは町のバスで移動します。自分にとっては、千歳空港は・・・何年ぶりかなぁ・・・

 自分が前回、本州に視察に行ったのは、2期目の前期で、当日、議会運営委員会の委員長という事もあったのですが、以後は、仕事の関係もあって、参加はしていませんでした。
 今回、議会運営委員会の副委員長という事もあって参加はしましたが、仕事の方は、視察期間の3日間の内、1日は定休日でしたが、もう一日は臨時休業として、参加をする事にしましたが、このへんの判断は、難しい所です。


 さて、視察日程は議会運営委員会は2泊3日。その他の委員会は3泊4日と決まっており、当然、視察目的があり、その先進地に視察に行く。という事になっています。
 今回の視察日程としては、11月16日から18日までの二泊三日で、九州の佐賀県の嬉野市と白石町の議会視察でした。
 行程としては、初日と三日目は移動だけであり、二日目の午前に嬉野市、午後からは白石町と、けっこうハードな日程でした。

 視察の目的ですが、議会改革であり、視察先の自治体は、どちらも議会改革が進んでいる。という事でした。
 今は、多くの議会が『採決結果の公表』『自由討論の採用』『議会報告会の実施』、そして、『理事者側に対しての政策提言』を行っていますが、その実態としてどうなのか。という事を見て来ました。

 
福岡までは千歳からの直行便で行きました。気温は21度。南国ですよねぇ〜

 まず、寒い北海道から福岡空港に直行。嬉野市までは高速路線バスで移動でした。
 写真はありませんが、この高速バス、ドライバーは女性でワンマンでの運行という事で、北海道では・・・女性のバス運転手の方は、あまりいないと思うのですが・・・
 そして、嬉野市に到着して・・・これも写真がありませんが、高速を降りて、市内に入った所、偶然、フタの無い、側溝がありました。
 「あれ?側溝が埋まっていないなぁ」と見ていました。そして、バスを降りて道路を歩いて、側溝を見たら、やはり、側溝の底に、土砂がありません。北海道の場合は、降雪の関係で、どうしても、泥が側溝の底にたまるのでしょうが、雪が降らない。という事は、維持管理費もあまりかからないのでは。と推測しましたが・・・


 最初の宿泊地は嬉野市で、嬉野市議会を視察することになっていますが、視察の条件として、『嬉野市内に宿泊』という条件でした。

 宿泊先はビジネスホテルという事でしたが、ビジネスホテルでも、大浴場を設置していて、温泉に入れました。ちなみに、『日本三大美肌の湯』という事で、上がった後は、お肌ツルツルの温泉でした。・・・・ちなみに、自分は、毎日、温泉ですが・・・
 また、写真はありませんが、温泉街の中心地に『足湯』があり、さらには、併設して『足湯の蒸し(蒸気)湯』がありました。
 視察のときに雑談でこの話をした所、『足湯の蒸し湯は、全国にも二か所しかない』との事でした。


 
ホテル前で野呂議員と1枚〜ちなみに、ホテルの壁のポスターには、『なんでも鑑定団の出場者募集』のポスターが掲示されていました。本州地域と北海道の違い・・という点では、やはり、歴史が違いますよねぇ。ちなみに、ポスターには『市政施行10周年』とあり、この町が合併して10年を経過した。という事がわかりました。

 嬉野市役所は、宿泊したビジネスホテルから車で30分ほどの場所にありました。地図では、役所の位置が掲載されていて、同じ地域と思っていたら、遠かった・・・・途中、住宅のすぐ脇に、お茶畑があって、また、新幹線の橋脚工事もやっているのを見ながら進みましたが、今回の視察は二日目・三日目と雨という状況でした。


嬉野市役所は、大きな建物で、正面玄関前には、『歓迎・余市町議会様』との張り出しもされていました。
 
新幹線の看板も・・・北海道の新幹線開通ですが、地域振興に繋がるのかは・・開通してみないとわからないですよねぇ・・・

 さて、嬉野市議会を視察した理由ですが、早稲田大学マニフエスト研究会が独自で議会の改革度ランクをつけており、嬉野市は平成23年度では全国3位という事。さらには、平成25年度には日経グローカル議会改革度評価で全国9位という事で、先進的な取り組みを実践して評価を得ていました。ちなみに、余市町は・・・200番台だそうです・・
 これらの外部評価を受けたことによって、他の議会視察も多く、平成24年度には288名の視察が訪れ、うち、225名が嬉野市内に宿泊となっていました。
 宿泊の場合は、一泊一人当たり2万円〜3万円が使われるでしょうから、地域経済への波及は少なくなく、よって『視察は宿泊が条件』という事は、議会でも、地域経済に貢献をしている。という事となります。
 うーん、今回のマッサンブームで余市町を訪れた議会も多かったのですが、如何せん、町内宿泊は・・・・ほとんど無かったでしょうねぇ・・・

 
庁舎は3階建てですが、エレベーターの中には、各階の案内が。また、3階には登庁した議員がボタンを押すんでしょうね。
 
嬉野市議会の山口議員がメインに説明をして下さいました。視察を多数受けておられるので、説明もなれているなぁ。と感じました。

 視察は、嬉野市議会議員が説明。議場の見学もしましたが、議会の採決状況がパネル表示される。という事。また、本会議中心主義をとっており、理事者側も緊張感を持って、議会に望んでいる。との事でした。
 ちなみに、この標示板は、庁舎改築の時に設置されたのかなぁ。と思い、質問した所、『後でつけました』との事で、システム一式で2000万円。維持費は年間150万円との事でした。うーん、理事者側の協力が無ければ、出来ない設備ですね。
 また、「自由討論は、どんな時にするのか?」と質問して『本会議主義という事で、議員調整の場としても利用して、また、本会議を中断して、その場でする場合がある』との事でした。

 
各議員の机には、採決ボタンがあって、議場のパネルで確認が出来ますが、賛成・反対で色が変わっていました。
 
  
このパネルは時間表示も出来て、一般質問の発言時間の残りが掲示されます。これがあれば、便利ですよねぇ。


 嬉野市の視察時間は午前10時から午前11時30分までの時間となっており、時間が来たので、嬉野市を離れ、次の視察地の白石町に移動しました。

 嬉野市では温泉地域は山間地で、民家の近くに、茶畑が点在していましたが、白石町に向かう道すがらは、平地が広がっていて、ここは、住宅の周りが田んぼ、または、住宅が山裾に広がっている。という事で、風景が変わっていました。

 白石町内で昼食の後、午後1時30分から午後3時までの行政視察となりましたが、この白石町も、合併をした町であって、庁舎は新築。また、役場駐車場の隣が田んぼ。という北海道ではあまり、見られない風景でした。

 
白石町の庁舎も新しく、エレベーターには各階の案内がありました。余市町は・・・地下一階から、一部4階なのですが・・・階段オンリーです。
 


 ここでも、白石町の議会議員が、解説と説明をしてくれましたが、先の嬉野市の説明の中でも『議会の模様をケーブルテレビにて配信』とあり、白石中の説明でも『ケーブルテレビによる、議会中継の配信』というのがあって、この点について、自分は質問をしました。
 その結果、『平地が広いために、無線テレビでは電波が干渉しあい、綺麗に写らないので、以前から有線テレビが配信されている』との事でした。
 さらには『この有線テレビを有効に活用、今後、改良して、各家庭に災害放送等の設備をする予定』との事でした。

 うーん、この点は、気が付かなかった・・・というか、余市町でも、テレビが映らない所では、数軒、アンテナの線を延長して配信をしている所がありますが、地域全体として有線で配信している。というところは無いでしょうし、有線チャンネル専門のテレビは・・・札幌にも無いのではないかなぁ・・・
 そして、このインフラがあることによって、議会のライブ放送や、録画放送も出来る。つまり、あまり経費をかけずに、議会中継が出来る。という事があるのだなあ。と感じました。
 ちなみに、この有線施設は『官と民で資金を出して、運営は民間』との事でした。

 


 さて、どちらの議会も『本会議主義』『自由討議』『住民説明会』を採用や開催しており、余市町議会よりは先進的に取り組んでいるとは思いますが、この背景にあるのは、合併というものがあったのだろうと推測しています。

 合併によって、守備範囲が広くなった。また、選挙で選ばれる過程の中で、旧町村の中でも、上位に当選しなければ、議員の称号は得られなかったのだろうと考えます。

 町村規模が大きくなる場合、これは、人と面積という事になると考えますが、大きな議会になると、その中でグループに別れるのは、自然の流れだと感じます。
 そして、市議会等の場合は、地域内に同じ政党人がいて、その政党で会派を組織して、議会運営をしていく。という事になるのでしょうが、合併によって、物理的に会派構成が出来ない状況でもあった。
 また、地域住民も、合併によって同じ市となっても、実質的には隣町に議会が移動した地域では『議会は何をしているのか、さっぱり分からない』という事になるのは、当然の事だと考えます。
 そして、議会・議員である以上、住民に対しての説明は、これは、義務であって、これを解消すめたに、いわば、自然発生的に、住民説明会や議員間の意見調整のための自由討論、そして、合併直後を除いて、議員数が少なくなるにつれて、委員会主義も取れなくなって来たので、本会議主義が採用されたのだろうと推測されます。


 さて、余市町議会としては、どうなのか。ですが、まずは、会派運営をしている。という点があり、余市町議会では、会派運営をしているので、各会派代表者会議があって、これによって、色々な意見が出されて、議員間の調整がされます。
 また、委員会主義を採用していますが、これは、会派運営をしているから出来る手法なのでしょうが、会派運営と委員会主義をするには、やはり、ある程度の議員数が必要という事になります。

 これは、余市町議会の中でも、議会改革の一環として話が出されますが、3委員会があれば、会派の条件としては最低3名の所属でなければならない。と考えますが、政党会派の場合は、現状2名会派があり、会派の条件としても、2名以上となっています。
 現行の定数18名で、また、一つの常任委員会に所属しなければならない事となっており、一人一委員会となれば、一つの委員会の定数は6名となりますが、議長は委員会に所属しないために、5名の委員会が出来る。という事となり、5名の場合、委員長は委員会の議事統裁なので、質疑は基本的に出来なく、また、場合によって1名が欠席したら、3名での委員会となってしまいます。
 委員会には、議案が付託される場合がありますが、2名会派の場合は、会派員が所属していない委員会があり、その委員会で採決された場合どうなのか。また、欠席者がいて、採決に参加した議員が3名で2対1となった場合、2名の議員の意見が町民の意見の総意である・・・・とは、ちょっと厳しいのではないか。とも感じています。
 そして、本会議採決においては、委員会結果と変わる可能性もあり、前期の余市町議会では、この状況が発生した事がありしまた。

 そのような事もあって、先進地の議会では、委員会主義から本会議主義にしたと思われますが、これもまた、どうなのか。という問題もあります。
 決算、予算審議についても、大きな議会は、その所管の委員会がその関係の質疑をする。という所も多いようですが、人数が少なくなれば、それも出来ない。
 本会議でどこまで詰められるのかはわかりませんが、余市町議会では、決算と予算、そして、料金改定を伴う条例改正がある場合の時は、議員全員での特別委員会を設置して質疑をしており、また、質疑箇所をある程度分割して審議をしている。という現状もあります。
 
 どの議会でも、長い歴史があった中で、現状のスタイルが取られている。また、その中で、どれが正解。というものは無いのでしょうが、結果として、『それが当たり前』という固定化してしまう弊害はあると感じています。


 合併によって、選挙地域が広範囲になったために、議員の活動・守備範囲も限られる中では、結果として、議員側から、打ってでるしかなかった。という事も、あるのではないのかなあ。それが、議会改革の評価となっているとも感じました。

 では、余市町議会では、住民説明会を開催しているのか。といえば、現状、開催はしていません。
 なぜしないのか。ですが、これは考え方が様々なのでしようが、開催に当たっては、「準備」が大変であることは間違いありません。

 事前周知。当日の資料の用意。そして、当日、話す内容を含めて、かなりの時間が必要となります。
 これをどうやってこなすのか。また、報告会の中心をどこにするのか。議員報告をメインとするのか、または、住民の方の意見聴取をメインにするのかによって、準備の仕方も変わって来ると考えます。

 ちなみに、今回の自分の報告会では、正直、話すネタがなく、苦労しました。まぁ、議会がもめていれば、そのもめている内情等を話せば良いのですが、今回は議会としては、前期のようにもめていなかった。
 何を話すのか。という事は、非常に頭を悩ませたのは事実ですが、結果として、配布する資料に則って、話を進める。という事にして、そのように組み立てをしました。
 

お土産に買ってきた『むつごろうラーメン』。メンの食感が、こっちの方と違いました。味は、まぁまぁでした。
 
嬉野・白石、共に、資料を入れる専用の袋が用意されてありました。余市町には、無い・・・と思いましたが・・・


 今回の視察先は、どちらも、平成の合併をした地域という事もあって、議会の再編等が行われた。という経過がありました。
 そのために、白石町では『合併直後は、大人数であったので、委員会主義をとっていたが、その委員会に所属していなければ、内容が分からない』との事でした。

 大人数の議会を運営するためには、『会派運営』という事になるのでしょうが、合併をした地域なるがゆえ、会派運営も出来なかったのではないか。
 そして、議員数が減った関係で、委員会運営では、一つの委員会の所属人数が限られるので、本会議主義にせざるを得なかった。という背景があり、これらの背景の中で、議会改革と、住民に対しての説明も、自然発生的にやっていかなければならなくなって来た。というものではないのかなぁ。と推測出来ます。


 その中で、住民の方に理解を得られるよう、努力して行くのか。というのは、その議会の力量と、議員個々の意識の問題であるとも言えるのではないか。とも考えます。

 北海道は、行政範囲が広い。という事で、合併も進まなかった。という事がありますが、その一方で、広い面積なるがゆえ、これを理由に、今まで通りの枠組みからはみ出さない。というのも、いかがなものなのか。
 また、よく言われるインターネットの配信も、視察の両議会も取り組んでいるようですが、余市町議会では、どうなのか。という事は、まだまだの状態です。

 インターネットの配信を含め、議会改革はその実務を議員自らがして行かなければならない。という事が、一番の課題だと考えていますが、『改革には痛みが伴う』のですが、痛みかどうかは別として、議員の仕事量としては、倍増以上になるでしょうし、また、その実務が出来る人。が、これからの議員に求められて来るのではないか。と考えます。


 どちらにしても、議員の意識の問題と、自らが『変わる』という意識を強く持たなければ、変わらない。という事を強く感じた視察でした。

視察も終わって、白石町側から『干潮時間にありますので』とすすめられたので、海を見に行きました。『むつごろう』で有名な干潟ですが、あまり、潮は引いていませんでしたが、船の係留の仕方等が違うんだなぁ。と見てきました。
 
先導してくれたのは、白石町の車で、車にはユルキャラの『みのりちゃん』がいました。服はイチゴ、頭はタマネギ、髪かざりにノリと稲穂。バックはレンコンと、地域の特産物を身にまとっています。ちなみに、タマネギは北海道の北見についで全国2位の生産量だそうです。

視察を終えて、佐賀の駅前のビジネスホテルに宿泊です。時間があったので、ちょっと、回ってみた所・・・・駅前に有料の駐輪場がありました。少し離れた所に清算機があって、その番号を押して料金を入れるとロックが解除される仕組みでした。うーん、まぁ、北海道では雪の問題があるので、出来ない方式でしようねぇ。
 
 行きは千歳から福岡空港までの直行便でしたが、帰りは、佐賀空港から羽田で乗り換え。という事で、羽田到着後は、乗り継ぎまで、時間があまりないので、他の乗客とは違う連絡バスに乗って、出発ロビーに入りました。つまり、羽田では手荷物検査はなかった。という事になりました。
 
佐賀空港から、乗る飛行機は・・・尾翼しか見れませんでしたが、羽田では、バス移動の関係で、すぐ側を通り、出発ロビーに移動しました。
 そして、気温20度の地域から、一桁の気温の所・・・日本は広いなぁ。


 以上、議会運営委員会の視察報告とします。

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