独り言 平成22年5月16日UP
 
☆掲示板回答・お風呂難民(公衆浴場について)☆

 大変、遅くなってしまい、お詫び申し上げます。私も様々な事務局をしており、新年度に入った関係で総会等の準備や後始末があって、返答が出来ませんでした。大変、申し訳ありませんでした。
 さて、掲示板に以下の書き込みがありましたので、その回答、並びに私の考え方を少々・・・・・
 投稿内容は以下の通りです。

お風呂難民 心配性の町民 - 10/5/10(月) 9:02 -
 沢町の銭湯が閉鎖された為西部地区に住んでいる一部の人がお風呂難民になったとの話が聞こえてきました、いまどき内風呂が無い世帯がとは思いますが、町としてのなんらか対策は考えいるのでしょうか?



 さて、心配性の町民さん、いつも有り難うございます。
 この問題、私も仕事上では、かかわりあいのある事項なので、返答が難しい。また、この返答を誤解される可能性もあって、難しい回答だと考えています。

 この公衆浴場の問題というのは、新しいようで、古くからありました。余市町では10年前から議員の一般質問のテーマになっている質問でもあります。

 ご意見の中にありました『内風呂の無い世帯(家庭)』は、実はけっこうあるんですよ。
 まず、町営住宅に関してですが、元々風呂のスペースが無い住宅もあります。また、古い住宅では、本当に狭いようですし、また、バスタブ等は、自分で設置しなければならない。という事もあるようで、町営住宅には風呂の無い世帯も多いようです。
 また、その設備があったとしても、使えば当然、掃除をしなければならないでしょうし、また、一人で入浴。という事になると、経費的な面、さらにはトータルで『面倒』ということもあると推測していますし、高齢化が進めば、さらにこの考えが強くなると思います。つまり、内風呂を使わない。という事です。
 
 各家庭の内風呂でも、掃除と高齢化という事では同じである事から、公衆浴場の需要というは、多くはないでしようが、無くなっては困る。という事になります。



 法律的には『公衆浴場の確保のための特別措置に関する法律』というのがあります。
 この中の第1条・3条・4条・6条が、いわゆる公共団体がしなければならない事項であると解釈されます。

 では、具体的にどうするのか?ですが・・・・・・


 さて、町内の公衆浴場ですが、いわゆる銭湯料金の上限である420円以下で入浴出来る施設は3カ所。それ以上の料金で入浴出来る施設は2カ所。また、町の施設ですが、黒川町の老人センターでは、曜日は決まっていますが、ここは無料で入浴が出来ます。

 私の知って居る範囲(記憶をたどれば)では、廃業した銭湯は、沢方面で3カ所。大川町で3カ所。銭湯ではありませんでしたが、栄町では2カ所が廃業をしています。
 銭湯や浴場の廃業が進んだ原因としては、はっきりしています。『儲からない』からです。

 儲からない理由は様々でしょうし、経営する側としても経費をかけないようにする。という事は、経営側の人力が必要であって、それに見合う売上が上がらない。という理由しかないと考えています。
 無論、経営側の高齢化等の理由もあると思いますが、この業種は、水回りという事で、常に修繕費がかかり、さらに、一度機械類が壊れたら、修繕費が巨額である事が経営の圧迫をする事になっています。

 それに見合うだけの入浴者数があれば良いのですが、駐車場の問題、また、施設は時間が経過すれば古くなり、新しい施設が出来れば、そちらにお客さんは流れる等々によって、採算ベースに乗ることは、なかなか難しい。という事になります。
 ちなみに、私の所もけっして儲かっている訳ではなく、投資した金額の回収は、まったく出来ませんし、逆に持ち出しの方が多くなっているのが現状です。


 さて、これらの背景の中で、いわゆる銭湯の廃業が進んでおり、最初に書きました通り、10年前から議員の一般質問が出されており、当時は『大川地区の公衆浴場』という内容でした。

 大川方面の問題は根本としては解決していませんが、温泉浴場があるので、なんとか・・・かろうじて・・・という具合となっています。
 今回は『沢町方面』という事で、今年の予算委員会でも、渡辺副議長、吉田広之丞議員がこの問題で質問をしていました。

 また、今回の沢方面の浴場問題では、ある団体が署名活動をしているようで、一度、集会が持たれたようですが、私は、その署名簿も見ていませんし、具体的な活動と要求内容は解りません。



 さて、前掲の『公衆浴場の確保のための特別措置に関する法律』を元に、公衆浴場の手当を町がするとするならば、次の手法が考えられます。
1.町が直接、浴場を作る
   a専用浴場を作る
   b既存の施設を改修する
2.既存の浴場に対しての送迎を行う
   a送迎ルートの問題
   b冬期間の問題
3.民間施設への協力依頼
   a浴場経営者への協力依頼
   b浴場経営者以外への協力依頼
   c運送業関係者への協力依頼

 結論から言えば、1−bがもっとも可能性があると考えており、町有施設の内部を一部改修して、浴室を設置するのが、もっとも可能性があると考えています。そして、すでに黒川町では実績があるのですから、沢町方面でもでも実施可能だと考えています。


 『なぜ、他の案はダメなのか?』という事となるのでしょうが、実は、すでに実証済みというか、過去において、数年間に渡って試された事があり、それから導かれる結論であって、各案には、次のマイナス要因があります。


1−a
 専用の浴場を建設するには用地確保を含め、多額の経費がかかり、さらに、維持管理費がかかる。また、要望としては、沢町方面だけではなく、全町にある。
 また、建設した後、どれだけの方が利用するのかも不透明。

2−a
 要望としては、全町にあり、どうやって、全町を回るのか。また、実際には、どれくらい利用されるのかも不透明。
 冬期間の運行の場合、降雪の問題と、除雪の問題が発生する。早い話、冬期間はマイクロバスを含め、通行出来る車両と道路が限られる。つまり、主要道路以外は運行出来ない。
 冬期間にある程度の脇道にも入るとすれば、運行出来る車両としては、ジャンボタクシーという事となり、これでは、乗車人員に制限がある。

2−b
 浴場利用者の声としては『路線バスを利用するにしても、冬期間はバス停で待つ事から、風邪を引いてしまうので、あまり利用出来ない』との声が大半である。つまり、送迎の要望としては、冬期間であって、夏場はあまり必要としない。
 では、時間を決めて運行するとしても、実際に利用するのかは、その時になってみなければ分からない。また、使用車両がジャンボタクシーという事となれば、人数制限がある事から、事前登録制にしなければならない。

3−a
 浴場経営者側に助成をした上で『送迎依頼』をすると仮定した場合、経営側が車両の確保と運転手の確保の問題がある。また、高齢者という事であれば、それなりに保険加入もしなければならない。
 また、送迎料金を徴収するとした場合は、緑ナンバーが必要となり、費用対効果の問題から、無料送迎としなければならない?つまり、一般運送業者の経営の圧迫に繋がる。

3−b
 浴場経営者以外への協力依頼とは、例えば、大規模福祉施設であって、入浴施設も完備しているが、感染症の関係もあり、一般の人が入浴出来るのか?は不明。

3−c
 運送業関係者への協力依頼は、バス・タクシーの助成という事になるが、余市町としては数年前から、福祉バス・タクシーの助成を停止した事もあり、この復活はありえない。

 という事になります。

 以前、町内の巡回バスという事項で、どなたからご意見を頂いた事もありますし、また、私としても将来的には、巡回バスの必要性は認識していますが、現実的には、どうやって全住民に対して、公平に利用促進がはかれるのか。ということは、非常に難しいと考えています。
 さらに、浴場経営者に依頼するとしても、燃料費も上昇傾向にある中、実際にどれくらいの利用者があるのかもわからない。となれば、結果として経費たおれ。という事になってしまいますし、また、浴場業者に助成をする。という事は、本来の運送事業者の経営を圧迫する事となってしまいます。


 さて、ご質問の趣旨は、『町は考えているのか』ですが、この問題が発生して以来、それなりの検討はしていると思いますが、前掲のように、明確な決め手がありません。

 この問題は、利用したい側、浴場経営側、そして町が一体となって話し合いをしなければならない問題だと考えています。

 回答になっているかどうかは分かりませんが、現状での回答と致します。
 ・・・・・ちなみに、最初に書きましたが、この問題、議員という立場と浴場経営者という立場もあるので・・・・・その点は、ご配慮下さい。


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