独り事 平成20年4月4日UP
  ☆後期高齢者医療、長寿医療へ名称変更??☆

 3日の新聞を見て、ぶっ飛んだ!!後期高齢者医療制度→長寿医療制度に名称変更?総理は、いったい何を考えているのか??


 本来、町議会議員という立場であり、国や道の政治に関しては、こういう場所で、あまり意見を言わない。言ってはいけない。と思っているのだが、あまりにもやっている事がチグハグであって、末端の事など、まったく考えていない。
 呆れてしまう、を通り越して、「あんた、本当に国会議員なの?だれが、この制度を決めたの?」と聞いてみたい。

 あくまでも新聞紙上でのコメントしか判断出来ないが、大臣や他の自民党の議員のコメントも、「あんたたち、だれのために政治やってんの?」とも言いたい。


 厚生労働大臣のコメントは『名称について、いろいろ言う暇があれば、制度の意義を国民に説得すべきだ』との事であるが、これは、ある面では正しいとも思う。
 何事もそうであるが、制度が変われは、やりは「??」という事も多くなり、頭で理解して、さらに、実体験としても理解するまでには、相当な時間が必要である。

 今回の後期高齢者医療制度の対象者となる方は、75歳以上である。年齢によって分けるつもりはないが、年齢が進むにつれて、頭も固くなって行くでしょうし、なかなか制度が飲み込めないのも事実であろうと推測される。
 そして、頭では理解しても、実体験として『前は制度的にやってくれたのに、これからは、それが出来ない』という事であれば、尚更『不満!』という事になって来る。

 後期高齢者医療制度が始まった背景は、医療の高度化と高齢化、つまり、医療費がまかなえない。医療保険制度もなんとか維持していかなければならない。という事で、屁理屈を付けながらでも、やっていかなければならない。というのが、本当の所でしょう。

 だから、厚生労働大臣のコメントとしては、理解は出来るものの、政治学者ならば、名称の変更によって、地方がどれだけ混乱するか、分かっているでしょう。担当大臣ならば、『総理、それはダメです』と、なぜ、いさめなかったのか?と思っている。


 また、厚生労働族議員は『何の相談もなかった』ともあり、『名称を含め極めて不満、私は使わない』と言った議員がいるようだが、これもまた、ちがう側面から見て「いかがなものか」と思っている。
 まぁ、勝手に総理が発言したのであろうが・・・・


 様々な背景の中で、今回の後期高齢者医療制度がスタートした。
 昨日、今日、始まった訳ではなく、平成18年6月に国会で成立。つまり、この時に、福田総理も一議員として、採決に加わったかどうかは解らないが、国会議員であった以上、そして、与党議員の一人として、賛成した一人であったはずである。
 ・・・いまさら、何を言っているんだ?『受けが悪いから』小手先で変えるという、もっとも、姑息なやり方ではないのか?


 医療制度の背景は別として、様々な観点から、新制度としてスタートする。それを元に、その作業に入り、都道府県単位での組織運営のために広域連合という組織の立ち上げがされ、広域議員の選出から始まり、広域連合としての議決があった。
 広域連合での議決があって、それを元に、余市町でも、予算が立てられ、今年の3月の予算委員会で質疑の上、可決されたのであった。



 自分も議員になってから「ヘェ〜」と思うことが何度かあったが、一般的に感じする事として、会議の中で、資料のミス、誤字脱字や、同じ意味合いを持っているが、違う言葉が記述されている場合がある。
 一般的な場合は『後で訂正します』と言っても、「いぃよ〜」と、それなりに会議は進むけれども、議会という場所は、それは通用しない。

 よく、行政の仕事は『遅い』と言われるが、行政運営は、町の条例があって、その条例は、あらゆる側面から耐えられるものでなければならず、考えられる総ての事項を考慮して、作成されるのであって、実際の業務に関しても、言葉一つ違って、後で『それは違う』と言われないようにするために、せざるを得ないために、結果として『遅い、怠慢!』と言われる場合も少なくないと思う。


 今回の予算委員会の中で、ある議員がこんな質問をした。(記憶なので定かではありません)
 『医療制度関係の予算書について、特別会計の予算書の名称が、介護保険特別会計、国民健康保険特別会計、老人保健特別会計、後期高齢者医療特別会計であり、総て、医療保険にかかわる事項だが、後期高齢者を除いて"○○保険"となっている。後期高齢者も保険なのに、なぜ、後期高齢者医療保険特別会計とならないのか?』という質問がされた。
 聞いていて「う〜ん、そう言われれば、そうだよねぇ。なんでかなぁ?」と率直に感じたし、質問された側も困ったと思う。言われれば、その通りだからである。
 たが、そうだと思っていても、『そうですね。その通りに変更します。』とは絶対に言えない。

 言えない、理由は二つ。
 一つ目は、国会で、この名称で成立して、上部団体である広域連合でも、この名称で"議決"となっており、それを元に、余市町も"案"として提案したものである。
 つまり、『そうだよね〜』と思って、"保険"の二文字を追加した場合、例え、意味か変わらなくても、上位法律には"後期高齢者医療保険"というものは無い。つまり、法が無いものを提案する事になるので、これは出来ない。

 二つ目は、議案書の整合性の問題である。
 単独の、まったく独立したもので提案すれば、また別であるが、新年度予算の場合、別の予算書の中に、この言葉が使われている。上げるなら、町政執行方針、一般会計の予算書、そして、各種関係の資料にも使われており、訂正するとなれば、全部を訂正しなければならず、また、議案の修正や提案のし直しは、本会議でしか出来ないルールになっている。
 つまり、訂正するには、莫大な時間と費用がかかる。という事である。


 まぁ、今回の事例とは少し違うが、過去の体験の中では、表面には出なかったものの、『おかしいぞ〜』というのがあった。

 あくまでも、仮の話し、として、であるが、似たような言葉で、給与と報酬がある。
実際の運営上においては、報酬という名称であっても、専任で他の収入源が無い場合は、給与と同じである。でも、名称は給与ではなく、受ける立場によって、報酬としなければならない場合がある。
 つまり、立場と場所によって、給与か報酬かは、変えなければならない。これを間違えば、"バツ"という事になり、議会で『給与とあるが、報酬の間違いではないか?』と質問して、それが現にそうであれば、提案のし直し。場合によっては、否決される事もありうる。


 採決の場合、議員は、あくまでも提案されたものに対して"○"か"×"を判断するものであって、誤字脱字や文言ミスがあった場合、それを理由に『反対!』と言っても、りっぱな理由になるし、役場側でも、間違っても『そんな理由で反対なんて・・・』とは、言えないものである。


 国会運営としては、いわゆる逆転国会で衆議院で可決、参議院で否決。そして、もう一度、衆議院に戻って2/3以上の賛成があれば、可決して、成立。という事になるが、町村でも同じであって、提案されたものが一度、否決されたら、大変である。

 まぁ、決算のように、過ぎてしまったものは、別として、また、町単独で提出しているものも別ではあるが、上部の関係がある場合は、それは、大変な事になる。


 過去に一度、大谷町長時代に、それがあった。そして、1回目の審議の時は、過半数があれば、可決出来るが、2回目の時は、2/3以上の賛成が必要という事が法的に決まっている。
 国会は、衆議院と参議院と別々なので、本人が採決に対して、迷う事はないが、末端自治体でこうなった場合は、状況はまったく違う。
 2/3以上の賛成という事であって、これを現在の余市町議会の定数に当てはめれば、最初の時は、賛成8反対9(全員出席で議長は採決に加わらず)となり、否決。その後、再度、同じものが提案された場合は、賛成12反対6とならなければならない。つまり、3名が態度を変えなければならないという事となる。
 議員側から見れば、一度、態度を示したものを、簡単に変える事は、出来そうで出来ないものである。(まぁ、議員というのはプライドだけは高いですから・・・)

 そうならないためにも、慎重に、慎重を重ねて議会というものは、運営されるものであって、また、それだけ"議決"というものは、重たいものである。と感じている。


 話題がだいぶ逸れて来ているようだが、今回の名称変更に戻りたい。


 名称が変わると言っても、"後期高齢者医療"から、"後期高齢者医療保険"となるくらいであれば、まぁ、大多数が『しょうがないだろう』となるであろうが、後期高齢者医療→長寿医療では、単純に『違うでしょう』と言われたら、返答出来ない。

 後期高齢者という言葉の定義は、厚生労働省が独自で持っている基準であり、この基準を元に、今回、75歳からを後期高齢者という枠組みにして、新たな医療保険制度として新設したものであって、辞書を引いても、後期高齢者=75歳から。と定義付けるものはない。(今後は、定着するかもしれないが・・・)
 長寿という言葉は、辞書にも掲載されているのだが、後期高齢者=長寿とは、どう見ても一致しない。

 で、余市町議会で議決された議案は、後期高齢者医療であって、すべての書類がそうなっており、これを変更するとすれば、再度、議会を開いて、名称変更の議決をしなければならない。
 もっとも、今回の制度は、上部団体があるので、上部団体の名称等が変更しなければ、末端では、その作業にすら、かかれない。
 そして、再度、書類を作り直して、議会を開いて、議決・・・・・・

 4月1日より、制度が開始された。
 そもそも医療費抑制という事が背景にある事は、理解しているだろうが、74歳と75歳で受けられる医療が変わった事もあって、受診に対する、不満・・・昨日まで、受けられた検査が、年齢によって、切られる・・・・

 先日、ある会合で『こんな馬鹿な制度を作った自民党は許せない!』と挨拶された方もいて、その中には自民党の関係者もいたのだが・・・・

 まぁ、そんな事は、最初から分かっていた。というか、言われていた事でしょうし、それを承知で国会で成立させたんでしょう・・・・


 それを今更、何言ってんの?どっちにしても、名称が変更されても、中身が変わる訳でもなく、人口分布が変わる訳でも無く・・・
 で、小手先で、名称を変える事になれば、・・・・議会の開催、書類の作成のやり直し。そして、制度の周知で・・・・今まで作っていたパンフレットはどうすんの?印刷した納付書も全〜部、印刷し直し!となれば、その"金"はだれが出すの?


 まぁ、総理が勝手に言ったのかどうかは、分らないけれども、今更、何を言っているの? それに振り回される末端自治体は、『はい、そうですか』では済まされないぞ!

 自民党が全て悪い訳ではないが、いわゆるガソリン税の問題も、時間か経過すればするほど、深刻になって来ているのではないか。
 事業の停止を始とし、末端町村は、動きが取れなくなりつつある。

 そもそも、原油高騰となっている背景の一つには、日本経済が影響している。
 戦時中は『ガソリンは血の一滴!』と言われていたが、やはり、そういう状況になっているのではないか。そして政府としては無策ではないか!!
 
 もっと、真剣に地方の事を考えてほしいし、この状況が続けば、政権だけでなく、議員生命も無くなるぞ!・・・と考えているのは、自分だけであろうか・・・・


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