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独り言 平成16年3月24日UP
 ☆平成16年度予算案、賛成討論☆

 3月8日から始まった平成16年第1回定例会は、順調に進み、13日からは、一番の山場であった、新年度予算委員会が開始されました。
 当初日程では、24日までの予定でしたが、23日で全ての質疑が終了し、委員会採決が行われました。採決の結果は、賛成多数で、原案通りに可決されました。

 さて、日程が一日余って終了した事は、古い議員に聞いても『日程が余ったことは過去には無かったのではないか?』とのことでした。
 また、委員会は、通常の場合、午前10時から午後5時までという決まりになっています。この時間、つまり、午後5時で終わらない場合等は時間延長をかけて行いますが、今回の予算委員会はでは、この時間延長もありませんでした。
 では、質問者がいなかったのか?という事ですが、質問個数は決して少なく無く、また、我が会派の新人議員である、野呂・土屋議員を含め、私も、全ての挙手権を行使していました。

 なぜ、順調に出来たのかは、様々な要因があると思います。
@委員長が共産党だった。これにより、質問者が1名減った。
A他の市町村の場合は、予算が大幅削減されたている中、余市町の場合は、昨年並の予算規模になった。また、削減したものは、人件費や事務費等を中心に、住民生活に直接係わる予算は、昨年とほぼ、同じだった。(極端にカットされたものはなし)
B担当課長の答弁が明確だった。

 という事が上げられると思います。ただ、担当課長の答弁が明確だったという事は、町長がそう言わせていたという背景があり、実際問題としては、町長の答弁はあまりありませんでした。

 さて、委員会採決は終わりましたが、議会は、本会議で採決が行われて、初めて、正式決定されます。
 明日、25日には、新年度予算に対する本会議採決が行われますが、採決前には議案に対しての討論が出来ます。

 新自治研究会としては、今16年度の予算案に対し、「何をもって賛成・反対するのか?」という根拠を明らかにする必要があると考え、明日、本会議場で討論を実施する事を決め、会派で討論内容を検討し、賛成討論をする事にしました。
 ただ、議会運営上のルールとして、明日、本会議場で討論が出来るかどうかは分かりませんので、事前にここUPを致します。

 無論、賛否両論があり、さらに、賛成でも違う意見で賛成する。という場合もあると思いますし、『そんな意見で賛成なのか?』という意見を持たれる方もおられると思いますが、他の会派が、討論をするのかどうかも分かりません。ただ、言えることは、国の事を議論しても始まらないのではないか。余市町としてはどうなのか?という事ではないのでしょうか。




  ☆平成16年度、一般会計予算・賛成討論☆
          平成16年第一回定例会、平成16年3月25日実施

 ただ今、上程されました、平成16年度一般会計予算にきまして、新自治研究会を代表致しまして、賛成という立場で討論致したいと存じます。
 さて、平成16年度の国の地方財政対策としては、対前年比1.8%のマイナスの約84兆6700億円であります。
 これにともなう財源不足は約14兆1000億円であり、うち、通常収支における不足額は10兆2000億円程度であり、余市町においては約4億5000万円の地方交付税等の削減となっております。
 中でも国庫補助金と国の1兆円削減に係わり、直接的に余市町における影響分としては、選挙推進交付金・児童保護費負担金の中の公立保育所運営費・介護保険事務交付金・市町村事務取扱交付金の中の児童手当・在宅福祉事業費補助金の中の生きがい活動支援通所事業・事務取扱交付金の中の児童扶養手当・医療施設運営費等補助金・土地利用規制等対策費交付金であり、余市町では民生費を中心としたものに集中をしています。
 国は、三位一体改革の名の下に、各種の税源移譲を公言しておりますが、その実態としては、各種の補助金・交付金等を廃止、縮減、また、一般財源化をして交付し、さらに、総枠としは前掲のようにマイナス1.8%という地方財政計画の縮小をした事により、当然、少ないパイを同率で割り振る事とし、結果としては、地方の切り捨てを実施しているだけに過ぎないと断言出来ます。

 さて、余市町の平成16年度の一般会計予算は、87億円と、対前年比1億8000万円の増でありますが、これは、減債基金・財政調整基金も取り崩しての予算編成であり、正に、総ての預金を吐き出しての予算編成でありました。また、公債費の返済額に関しては、前年対比では3億7234万円の増、率では18.5%増の17億1765万円であり、実質的な予算としては、69億8234万円となり、昨年は71億7468万円であった事から、約2億円の減額予算となっております。

 前掲のように、16年度においては、国から交付税等を中心に約4億5000万円もの大幅削減をされる中、住民生活に直接的にかかわる予算を2億の削減に留めたという事、さらに、年度当初における経常収支率においては、昨年は101.7%に対し、本年度は100.1%と、予算編成に当っては、評価にあたいする数値であると考えます。
 新任町長としては、いくら40年に渡る行政経験があろうとも、4年間のブランクがあった事、さらには、この4年間で情勢は激変をしている事もあり、その中で昨年並の予算規模となった事については、町長の公約である『暮らしを大切にするまちづくり』の表れであり、さらには、予算特別委員会における質疑の中のでは、町長は『本年度は、昨年並の予算編成をしなければならない。』と、総務・人件費関係を出来得る限り削減し、他の方面では出来るだけ前年並の予算を確保した事は、正に、それを実践されたと感じております。
 さらに、昨年、議論を呼んだパークゴルフ場建設に際しても、町民要望を踏まえ、全面的に見直し、財源内訳も明確にし、7年計画だったものを、半分の年の3年間で完成させ、平成19年度にはプレー開始見込みと、より具体的なものとなりました。また、余市町50年に渡る悲願であった『黒川地区における低水位地帯の解消』における余市川改修では、全面的に道事業に採択される等、評価にあたいするものであります。
 しかしながら、預金の全額取り崩しは、不慮の災害等が発生した場合、対処が出来ない事でもあります。
 万が一の場合を含め、歳入の確保が無ければ行政の執行が出来ない事から、町税のみならず税外における滞納を含めた歳入確保に際しては万全を期しての実行と、さらには新たなる税源を検討する時期であろうとも思われます。
 さらに、来年度以降については、本当に厳しい予算編成をしなければならない事は、確かである事から、来年に繋げるためにも、そして、義務と権利は同じあり、正直者が不満を感じるような事にならない、税収入確保の執行を求めるものであります。


 さて、私は、昨年、この場所において、15年度予算案に対し、反対討論を致しました。反対をした最大の理由は、『町民に対し説明が出来ない』という事でありました。その最大の要因は、町長の姿勢でありました。
 昨年の予算委員会は、リサイクル問題で紛糾した予算委員会でありましたが、余市町長は、余市町長という立場と北後志衛生施設組合長という立場の二面性を持っておりますが、大谷前町長は、この2面性を盾に取り『他町村との協議が必要である』『組合事務である』とし資料提出を拒み、答弁拒否を繰り返し、その責任を追及されれば、責任転換をする等、自らなんら問題解決をしようともしなかった事は、行政人としてあるまじき行為でありました。
 これに対し、上野町長は『二面性があるからこそ、踏み込んだ答弁をしなければならない』という姿勢であり、逃げる事なく、自らの考えを明確にしておりました。
 確かに、余市町と北後志衛生施設組合と別法人ではありますが、町民から見れば、どちらも行政であり、さらに代表者が同じという事であれば、別法人であっても“同じもの”と見るのが、ごく自然であり、さらに『住民と行政が争っていても何もならない』という決断のもと、早期解決に努めたことは、大いに評価されるべき事項であると思います。
 
 上野町長の選挙にあたっての公約は、スローガンとして『町民と共に歩む町政』であり、さらに決意としては『責任ある言葉でまちづくりのビジョンを示す』とありました。そして、町民と共に歩むためには、責任ある言葉での説明が必要だと考えます。
 時代は更に不透明な時代に突き進む中、住民要望も多種多様となっている現状から、住民が“100%希望”するものは無くなっており、また、反対に“100%反対”というのも無く、その状況の中で政策選択が行われている事は確かではあります。
 上野町長は『徹底的な見直しが必要であり、行政改革を進め、町民にも痛み分けを求める事になると思うが、出来得る限り求めない。』と、将来に向けての決意、指針も明確にされたと思います。
 不確定な時代だからこそ、責任有る言葉が必要であり、その責任有る言葉によって、行政を強力に推進して行くことが、今、一番求められることではないでしょうか。
 無論、今回提案された各種の政策においては、住民要望を確実に捕らえているのか?と見た場合、けっして満足いくものでもない事も確かであります。しかしながら、時代背景を考えれば、他の自治体と比較しても、なんら損傷は無い予算案であろうと思われます。

 時代は、ますます厳しい時代となり、一番のハードルは来年3月末と期限を切られている町村合併問題であります。
 合併に関しては様々な考えがあり、さらには、相手側があり、その結論は未定ではありますが、合併するしないにかかわらず、余市町としては一丸となって進まなければその活路は無いと思われます。
 将来に遺訓を残さないためにも、積極的かつ、活発な意見が必要であり、さらにそれを導くためには、責任有る言葉が必要であり、その上で、住民からの意見を真摯に受け止め、決断をすべきだと考えます。
 そのためには、時間が必要であり、だとするならば、住民から見れば完全ではなくとも、大義として新年度予算を送り出す事が、今、求められることでないでしょうか。
 
 以上を申し上げまして賛成討論と致します。議員諸兄の賛同を宜しくお願い申し上げます。