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独り言・平成16年2月10日(11日UP)
  ☆リサイクル裁判と施設組合議会・その1☆

 北後志リサイクル組合が北後志衛生施設組合を提訴した事件について、1月29日付けの北海道新聞では『2000万円で和解』という報道がされた。その後、自分のHPの掲示板にも、書き込みがあった。

 新聞報道には『和解が成立する見通し』と書かれてあったが、和解までには、北後志衛生施設組合議会、さらには、和解金を支払うとする場合、北後志衛生施設組合に現金が無い場合は、関係5町村の議会で補正予算が提案され、その補正予算が可決されなければならない。

 この第一関門である、北後志衛生施設組合議会が、2月10日、午前9時30分から余市町役場3階の委員会室で行われた。
 この施設組合は、上野余市町町長が組合長(理事者)であり、議員は、各町村長と議会議長、余市町のみ、組合長を出している関係で、副議長が入っている。

 今日の組合会議は、第1回臨時会であり、日程と議題は
・行政報告
議題1,和解について
議題2,補正予算(ただし、自分には議案書がないために、正確ではない)
であった。

 まず、今日の組合議会の結論から言えば、『会期延長』となり、13日の午後から続きをする事になった。
 今日の日程としては、小樽で開催される、『北しりべし廃棄物処理広域連合』の議会予定が、北後志衛生施設組合議会より先に入っていた。
 北しりべし廃棄物処理広域連合とは、小樽を含めた北後志で大型の焼却場を作り処理しようとするもので、これも一部事務組合方式を取っており、各町村の正副議長が入り連合議会を構成している。
 小樽の方が先に決まっており、こちらの会議時間は11時30分からの予定であり、この小樽の方に出席すると、北後志衛生施設組合議会の定足数を割ってしまう事になる。そして、10時半には余市町を出発しなければ間に合わない事となる。

 なぜ、他の議会予定が入っている中で、無理に、北後志衛生施設組合議会を開催したのか?であるが、これは、来年度の事業に関して、入札にする事が提案されようとしているからである。


 入札が行われる場合は、事業内容の公示がされ、業者側は書類を提出。その書類を審査(申し込みの業者が適正なのか)され、公示締め切りの後、入札が行われる。
 つまり、4月1日から事業をするとした場合、前年度に契約を済ませておかなければならないという事になり、事務的手続きを考えた場合、また、4月1日より逆算した場合、タイムリミットが近づいているために、北後志衛生施設組合議会を日程の無い中に、組み入れをしたのである。

 役所的には、新年度予算を作らなければならない、今が一番忙しい時期である。特にここ数年は、国の予算の見込みが不確定であり、その中で新年度の予算策定をしていかなければならず、担当者も頭を抱え、理事者としてはなんらかの決断をしていかなければならない。
 これに加え、合併期限も迫って来ており、この合併会議も同時進行をさせなければならず、町村独自の議会や委員会もなかなか開催出来ない状況であり、その中を各町村の町長・議長に集まってもらうとなれば、なかなか時間が取れないのが実情であろう。


 話がそれたが、それが2月10日に開催された訳であるが、開会後、質疑が終了せずに、議事進行発言で『会期を延長してはどうか?』と意見が出され、各町村長が、他の予定をなんとかキャンセルして集まれる時という事で13日の午後からという事に決まった。



 さて、今日の議会の日程と議題は、
・行政報告
・議題1,和解について
・議題2,補正予算
 であり、行政報告は、組合長が経過を報告(文章の朗読)。これに続いて、議題1,和解については、行政報告に対する質疑であった。

 この質疑のやり取りの中で、来年度の事業については『入札』という言葉が施設組合側から発言されていた。

 和解に対する条件としては
・和解金2000万円を16年4月に支払う
・原告はその他の請求を放棄する。
・この和解条項に定める他に、原告と被告との間には債権責務が無い事を確認する。
・訴訟費用は各自の負担とする。
      (※聞き取りなので不確定です)であった。


 組合議会の様子は、実質、1名の議員が質疑を継続中であるために、今はまだ伏せておいた方が良いと思うが・・・・・・
 これは、余市町の議会で質問をした者とそうでない者と、つまり、過去の流れを知っているかどうかの差もあると思っている。


 今回の問題は、単に提訴になった15年度の契約だけを見る訳にはいかないのではないか。

問題点としては
1,このリサイクル事業が、立ち上げられた時の経過
 これに関しては前大谷組合長は『お手伝い程度』との事であったが、現上野組合長は『施設組合が主導で行った』との認識が180度違っている。

2,事業開始から15年度までの事業経過について
 これは、今回の請求金額とも関連があるのであろうが、施設組合側の指導で、設備投資をしたことも、つまり、リサイクル組合の各業者は借入金がある事も事態悪化を招いているのではないか。

3,15年度と16年度のリサイクル事業の比較
 掲示板にも書き込みがあったが、一般的には『入札にしたら金額が安くなった。』との事で、確かにこれは、ある面では間違ってはいない。
 しかしながら、あきらかに業務内容に違いがあるとするならば、これはどうするのか。 特に、空き瓶の回収においては、15年までは業者側が選別をして、リサイクルをしていたが、今は、今は色別に大袋に入れられ、そのまま出されている。つまり、リターナル瓶でも、集められたものは砕かれる事になっている。
 個人的に思っているのだが、リターナル瓶も砕いて集められるのであれば、わざわざ洗浄として各々が水道を使う必要もないのではないかと思っている。
 どちらが良い方法なのか?という事もあるが、これによって事業費の違いがあるとするならば、単純に安いのが良い。とも言えないのではないか。

4,他の業種との整合性
 リサイクル業務と類似業務としては、一般ゴミの回収があるが、余市町では、一般ゴミの回収は、第一公社という第三セクターを作って、毎年、随意契約で行っている。
 この一般ゴミの回収は、設備、つまり車両についても余市町が購入し貸しており、人件費に関しては、公務員2表を使って試算している。
 これに対しリサイクル業務の人件費は土木の軽作業員で試算をされている。
 来年度の事業が入札になるかどうかは、最終的にまだ決まっていないのだが、同じような仕事をしていて、片方は、毎年、随意契約と人件費も高く、もう一方は、人件費も安く車両等の設備も自ら用意しての入札となり、さらに、入札という事になれば、落札出来なかった業者は設備投資をしても無駄となり、毎年、失業者を出す事となる。
 大谷前町長は、この点については『最小の経費で最大の効果』と答弁をしていたが、では、類似業務と比較して同じといえるのか。自分はそうは思っていないし、さらに、14年度までのリサイクル事業は、人件費等をどうやって試算していたのか。
 総体として経費が下がることは、現状を考えた場合、良い事であると思う。しかしながら、この数値を含め、事業費そのものが解らないので、何とも言えないのではないか。


5,だれが1億5500万と言ったのか
 この1億5500万円という金額については、単純に聞けば「高い」と思うが、この金額の根拠はどこから出たのであるのかも、不明であ。
 リサイクル組合側の主張は『当時の助役は『1億5500万については組合長(大谷前組合長)に了解をもらった』と言って来たので、それを支払ってほしい』との事である。そして、過去の質疑の中でも、だれがこの金額を言って来たのかについても、不明であり、両者の言い分もこれまた、真っ向から対立している。

 




 どちらにしても、和解案が裁判所から出されているが、どちらが『和解』と言い出したのか。
 世間一般では、『リサイクル組合が選挙で上野を応援したら、その見返りだ』とウワサされているが、自分は違うと思っている。
 無論、選挙ではリサイクル組合は、上野氏を応援したことは間違いないと思うが、その前段に、明確に大谷氏と対立している以上、リサイクル組合は大谷氏を応援する訳がないし、選挙期間中から、上野氏は『この事業は見直しをしたい』と公に発言をしていたのではないか。


 施設組合というより、前大谷組合長は『私は、悪くない。リサイクル組合が一方的に悪い』という事であれば、いくら組合長が変わったからといって、和解といえども、2000万円を支払えば、実質、敗訴である。
 それに“行政は継続”が基本であり、上野組合長としては、訴えられたのは大谷氏であろうが、負けたのは上野氏という烙印を押される事になる。


 一般には知られていないだろうが、大谷町長時代を含め、それ以前(いつからかは不明)から、余市町の弁護士は専属ではないのであろうが、ある人物に決まっている。
 仮にA弁護士としておくが、このA弁護士は何度も余市町の裁判弁護をしており、大谷町長時代に結審した“町道保証に拘わる裁判”で余市町が完全勝訴した裁判の弁護士でもある。
 つまり、弁護士としては何度も経験があり、仮に、町長が上野氏に変わったとしても、この裁判がプロの目から見て、勝てる裁判なのか?という事は、ある程度、理解出来るのではないか。
 もし、100%までとはいわなくとも、かなりの確立で勝訴が見込めるとするならば、なぜ、2000万円という金額まで支払って和解をする必要があるのか。『依頼人の意志に反せず』が弁護士の方針といえども、弁護士なるが故、そんないいかげんな事にはならないのではないか。
 それに、今回の裁判に関しては、当然、証人というか、上野組合長は、いわば、第三者であって、証言は大谷前組合長からのものだけである以上、和解に持ち込みたいという大谷氏の判断もあるのではないか。

 さらに、仮に依頼人(上野氏)が方向転換をして、無理に和解に持ち込んだとして仮定しても、逆に、余市町の議会ではなく、北後志施設組合という合議体の中では、他の町村長がいる限り、そして、他の町村長もそれぞれの住民がおり、他の町村住民から見れば、いくら一部事務組合といえども、『それは余市町の問題であり、なぜ余市町の問題で、我々の税金が投入されるのか?』という住民感情を抱えている以上、『和解します』『はい、そうですか』とはならないのでないか。

 どちらにしても、まだ、施設組合議会はまだ終了していないし、余市町の議員としては、この場所では発言は出来ない。

 13日の続きの議会では、どういう結論かは別として、組合議会としては決着が着くであろう。そして、状況は常に動いている以上、どうなるのか・・・・
 和解となるのか、判決をもらうまで進むのか。

 和解となった場合は、当然、余市町の議会に、この和解金の補正予算が提案されてくる事になる・・・・・。

 上野組合長としても、難しい立場であろうし、上野町長を含む、5カ町村の各首長も、またまた難しい立場であろう。
 そして、仮に2000万で和解したとしても、リサイクル組合は、4ツの業者の組合である以上、一社当たり500万円以下となり、問題発生から2年を経過していることを考え、さらに、この間における裁判にかかった労力を考えれば、“儲かった”とは言えないだろう。
 そして、余市町の議会としても、何時間にも及ぶ答弁調整が繰り返された事実がある。

 だれの言い分が正しいのか。だれに責任があるのか。
 こういう時代だからこそ、はっきりさせるのが行政の使命ではないのだろうか。

“その2”に、続く予定です。