フゴッペ洞窟・新築工事が始まりました。
壁新聞No52号(5月2日)掲載のフゴッペ洞窟の件について、第2回定例会において、詳細が報告され、可決され、工事が始まります。
平成14年度史跡フゴッペ洞窟保存施設改修工事概要
構 造 鉄筋コンクリート造平屋建て
延べ面積 430.49平方メートル
契約金額 1億1182万円
落 札 率 97.17%
工 期 平成14年6月18日〜平成15年3月28日
契 約 者 地崎・松岡特定建設工事共同企業体
代表者 札幌市中央区南4条西7丁目 地崎工業北海道支店
定例会で可決になったフゴッペ洞窟の改修工事。北海道新聞にも取り上げられ、また、回覧板でも休館のお知らせが回って来ていました。
さて、今回の工事に至るまでには、次のような過程がありました。
昭和25年に洞窟内で刻画(こくが)が発見。今から1,500年前の貴重な遺跡として、昭和28年に国指定文化財となる。
その後、保存工事を開始し、昭和47年カプセル式の覆屋(おおいや)施設が完成し、現在まで一般公開。
保存工事から年月が経過し、施設の老朽化が著しく、平成9年度より文化財保存の専門家による「史跡フゴッペ洞窟保存調査委員会」が設置される。
刻画を良好な状態で保存するための施設改修方法を検討するために平成10年度より3年間の基礎調査を実施・検討を行う。
この基礎調査を基に平成13年度において実施設計を行い、国の平成14年度予算で事業認定され、本年4月9日に事業認可の内示を受ける。
今回の改修工事では、大きく3点の改修事業を行います。
@既存覆屋(おおいや)施設の内外改修工事
昭和47年に完成した現在の施設は、洞窟を構成する丸山との取り合い部分で山肌の風化により隙間が生じ、そこから雨水・融雪水が流入する等の問題が生じており、建物コンクリートの中性化による劣化が進み、年月の経過と件に施設全休が老朽化してきている状況にある。このことから、コンクリート中性化防止工事、及び防水工事を施工し、あわせて、見学者用カプセルについても更新を行い、最も刻画が集中している洞窟最奥部の見学が容易になるよう、形状を変更するなどの改修を実施する。
A新たな展示施設(ガイダンス施設)の増築
展示施設の増築については、現在の覆屋(おおいや)施設と接続する形で躯体(くたい)工事までを実施をする。この増築施設については、現在の覆屋施設が展示スペースとしては手狭であるための増築改修。
B史跡指定地内全休の造成整備
現施設はバリアフリーの対応がなされていないことなどの現状を改善するため実施し、展示室・収蔵庫の建設とあわせ、スロープ、身障者用を含めたトイレを配置する計画となっており、既存施設と増築する展示施設をあわせ、鉄筋コンクリート造平屋建延床面積430.49m2の規模の計画となっています。
なお、電気・機械設備工事については、平成14年度において現設備の撤去及び仮設工事のみとなっており、改修工事に含めての一括発注となっています。
もっと簡単にいえば、雨水が室内に入り、そのためにバクテリア等の微生物が発生して、このままでは刻画が消えてしまうので、もう一段上に防水措置をして雨風が入らないようにする。というものです。
さて、この工事は新聞にも掲載されておりましたが、現時点では、増築される展示室の地面の発掘をしており(フォトがあります)、6月28日を目処に行われております。
また、今の洞窟の下にも刻画がある可能性がありますが、この部分の発掘は行われません。
工事期間は今年と来年の2年間の予定で、その間、フゴッペ洞窟は見学が出来ませんが、水産博物館で写真パネルや考古資料の展示がされています。
新施設の展示室ですが、目玉的なものが設置される予定です。
以前、千葉県にある国立歴史民族博物館で、フゴッペ刻画と同じレプリカが作成され展示されていました。この1/1の複製品(レプリカ)を平成12年春に、余市町でもらい受けており、新施設完成後は、展示室で展示される予定です。つまり、目前で、手に触って見ることが可能になるそうです。
赤=カプセル 青=:見学用前室 緑=展示室・ガイダンス室






14年作成分 15年作成分
16年作成分